これから新しい住まいを探されている方に、新築を購入する場合と、中古マンションを購入してリノベーション・リフォームをする場合との違いをご紹介いたします。
新築と中古マンションリノベーションの メリット・デメリット
新築と中古マンションのリノベーションでは、それぞれメリット・デメリットがあります。
まず初めにそれぞれの特徴をみていきましょう。
【メリット】
<新築>
きれい、新しい、セキュリティが最新
<中古>
新築に比べて安い、立地を選べる、物件が豊富、資産価値が安定
管理状況がわかる、実際の眺望や光のほか風の通りなどのチェックできる
間取りやデザインが自由、工期が短い
【デメリット】
<新築>
高い、資産価値の目減りが早い、同じデザイン
希望エリアの物件が品薄、工期が長い
<中古>
古い、共用部分(サッシ、ベランダ、玄関ドア)は個人判断で取替えできない
地価や資材価格の値上がりで関東圏だけでなく、大阪を含む関西圏でも新築マンションの平均価格がゆるやかに上昇する傾向がここ数年続いています。
メリット・デメリットを理解した上で価格・エリア・自由度の観点からさらに深めて新築と中古マンションの違いを比較してみましょう。
中古マンションの資産価値は築20年で新築の約半分に
リノベーションの費用を考慮しても、新築を購入するよりもリーズナブルに住まいが取得できるほか、資産価値の目減りが少ないといえます。
それ以上に、リノベーションすることで価値が高まり次世代へ引き継ぐことも可能です。
関西圏で実際に流通している新築・中古マンションの価格データをみてみると築年数によって資産価値に大きな差が。
例えば、築5年以内の場合下落率は15~20%程度のため大きな差はないですが築15年で新築時の70%程度に、その後下落は止まらず築20年では約半値になってしまいます。
ここ数年でオリンピック需要による新築マンションの分譲価格が上昇しているのに引っ張られて中古マンションの価格も上昇傾向にありますが、全体的には築年数が経つごとにゆるやかに価格水準が下落していっており、新築マンションと比べて、中古マンションは価格が低く、購入後の価値の下落が穏やかなのが特徴です。
このような傾向は中古戸建にも共通する場合が多くあります。
流通量の多い中古でエリアや立地にこだわろう
エリア限定にて家さがしをする場合、問題となってくるのが物件の流通量。新築だけではなかなか見つからないケースも・・・
そこで注目して欲しいのが中古マンション。
なんと関西圏に流通する中古マンションは新築の5倍以上で選択師が豊富なんです。
ちなみに中古戸建の場合は築20年を超えると建物の価値がほぼ0になるので土地での取引になるケースが多く、古い物件の流通量はさほど多くないのです。
駅近物件も中古がおすすめ
駅徒歩10分圏内の物件数をみてみると利便性の良い大阪市・神戸市・西宮市・京都市・奈良市等で中古がおおよそ90%を占めています。
駅周辺で再開発される予定のエリアなどは今後新築が建つ可能性もあるかと思いますが都心部では特に古くからの住宅や建物が集まっていることもあり駅近くで新築マンションを建築する土地が少なく、あまり期待できなさそうです。
駅に近くて便利な物件も中古の方が豊富だと言えます。
おわりに
新築と中古マンションのリノベーションでは、それぞれメリット・デメリットがあります。
新築よりもリーズナブルで、好みの間取りやデザインに自由に変更が可能な中古マンションリノベーション。
資産価値の目減りが少ないことや立地・エリアにこだわった物件探しをする際には豊富な物件数があることなど、中古マンションにはメリットが多いのではないでしょうか。