マンションと比べるとリノベーションの自由度は高いですが、壁を取り壊せない構造でリノベーションができないといったことはよくあります。
価格も様々ですので、リノベーションに向いた物件のポイントをしっかりと押さえ、購入後に後悔をしないようにしましょう!
◆リノベーションに向いている物件3つのポイント
1.築年数が20年以上前であること
住宅は時間が経過するごとに資産価値が下がっていきますが、20年が経つと価値の下落の幅が小さくなっていきます。
戸建ての価格は土地がある分、マンションよりも価格の低下幅は小さいですが、それでも築20年以上の物件ならお手頃な値段で購入できます。
2.間取り変更しやすい構造であること
リノベーションでは枠組みを利用して造りかえるのですが、物件の構造次第では間取りの変更が難しい場合があるので注意が必要です。戸建ての場合は主に5つの工法があります。
<木造軸組工法(在来工法)>
柱と梁、筋かいで作られる工法で、木造住宅の半数以上を占めますが、間取り変更が容易でリノベーションの自由度は高いです。
<プレハブ工法>
工場生産された部材を組み立てる方法で、材質によって「鉄骨系」「木質系」「コンクリート系」に分かれます。鉄骨系は間取り変更が容易ですが、木質系とコンクリート系は壁で家を支えているため、リノベーションには向いていません。
<2×4工法(ツーバイフォー)>
2×4インチの角材と合板で造る工法で、面で支える構造のため、間取りの変更が難しい場合があります。
<RC(鉄筋コンクリート)造>
柱と梁で骨組みが造られたラーメン構造と壁で支える壁式構造があり、ラーメン構造なら間取り変更が容易です。
<鉄骨造>
重量鉄骨造と軽量鉄骨造があり、軽量鉄骨造の場合は耐力壁の移動を自由にできないという制約があります。
木造軸組工法、プレハブ工法(鉄骨系)、RC造(ラーメン構造)、重量鉄骨造がそれぞれリノベーションしやすいですが、その他の工法でも建物の構造次第では間取りの変更ができる場合もあります。
「ツーバイフォーだから無理だ」と諦めずに一度相談をしてみましょう。
3.リフォーム・リノベーション前物件であること
すでにリフォーム・リノベーションがされていて販売されている物件は、改修費用が上乗せされているため、改修されていない物件を選びましょう。
不動産探しからリノベーションまで一括で行ってくれる会社に依頼すると、不動産探しとリノベーションのプランニングを一緒に行えるためおすすめです。
おわりに
戸建ての場合はマンションよりもリノベーションの自由度は高いですが、構造や工法によって思い通りにリノベーションできない場合があります。
まずは工法を確認してリノベーションができそうかを確かめ、築年数20年以上の物件やリフォーム・リノベーションがされたことのない物件を選んで価格を押さえてみましょう。
手間を省きたいなら、不動産探しとリノベーションを一括で行ってくれる会社に依頼するのもアリです。