いつ起こるかわからない大きな地震に備えた耐震補強を行っていますか?
突然の地震から大切な住まいを守るためにも、ふだんは見ることができない住まいの裏側をくまなく調査。
どの程度の揺れに耐えられるのか、まずは耐震診断を行いましょう。
地震に弱い家とは?
地盤・基礎に不備がある
地盤が弱いと遠くで起こった地盤でも揺れが大きくなってしまい、さらに被害が拡大してしまいます。
また、鉄筋の入っていない基礎がひび割れしていると、基礎から土台が外れと倒壊する恐れがあります。
劣化している
柱や筋交いがあま漏れ等により腐食していたり、白蟻被害により劣化しているとそこから部材が外れて倒壊することがあります。
バランスが悪い
建物の形が凸凹していると、地震の力が弱い部分に集中してしまい、揺れ方に違いが生じて倒壊しやすくなります。
窓が多く、壁が少ない
続き間の大部屋があったり、窓が多いなど壁が足りないと、地震時に柱と梁が平行四辺形に変形するため、耐震性が低くなります。
屋根が重く、地震に抵抗する壁が少ない
瓦屋根はかなりの重量があるため、それを支える十分な耐力壁がないと、倒壊の恐れがあります。
接合部を専用金物で留めていない
柱や梁など部材同士の接合部が専用金物で留められていないと、地震の際に柱に生じる引抜力に耐えられず、外れてしまうことがあります。
耐震リフォームの方法とは?
耐震診断で異常が見つかった場合、補強リフォームが必要になります。
では、どのように行うのでしょうか?
1.基礎の補強
中古物件の中には、基礎に鉄筋コンクリートが入ってない場合があります。
そのため、コンクリート増し打ちなどによって補強します。
2.床の補強
床の補強を行う場合、床面に鉄板を追加すると、建物自重が大きくなりすぎます。そこで床の剛性を高めるためには、水平ブレースを追加し、床の剛性を改善する工事を行います。
3.接合部・足元の補強
柱の固定が弱い場合は、柱が引き抜けないよう金属で固定します。
土台と基礎をとめるアンカーボルトがない場合には、これを取り付ける工事も必要となり、接合部にも同様の工事が必要です。
4.傷んだ部材の補修
湿気やシロアリによって、土台が腐食している場合、傷んだ部分のみを交換の上、防蟻処理を施します。
5.軽量な屋根にする
屋根の素材を瓦から金属ルーフに変更して軽量化することで、住宅にかかる負担を軽減し、地震時の揺れを小さくします。
6.外から補強
一戸建ての古い木造住宅は筋交いがないことが多いです。
そのため、柱と柱の間にブレースやフレームをかけ、壁の耐震力を高めます。
最も確実なのは、外壁を撤去し外から補強する方法です。
土台や柱、筋交いなど全ての状態を把握し、施行できるのですが、施行費用が高いというデメリットがあります。
7.中から補強
内壁を撤去し、中から補強する方法もあります。
外壁の工事より難しく費用がかかりますが、外壁同様、住居の状態を確認しながら施行できます。
周囲に住居が多い場合にオススメの方法です。
気になる耐震リフォームの費用の相場
耐震リフォームにかかる工事費用は、補強箇所や補強内容などによってかなりの差があります。
これから永く暮らしていく大切な我が家ですのでしっかりと改善しておきたいですね。
減税制度や補助金制度がありますので、詳しくは自治体やリフォーム業者にお問合せください。
おわりに
普段の生活では気にならなくても、見えない部分が傷んでいることがあります。
大切な我が家と家族を守るためにも、まずは耐震診断を受けてみてはいかがでしょうか。