階段をリノベーションするときのポイントを徹底解説
2021.04.28インテリア・こだわり「階段をリノベーションしたい」
「使い勝手のいい階段にしたい」
勾配が急すぎて登りにくかったり、階段を上り下りするときのきしむ音が気になったり、今の階段が不便だと感じたことはありませんか?
この記事では、階段をリノベーションするときのポイントや注意点、実際のリノベーション事例などを紹介していきます。
階段のリノベーションを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
階段のリノベーションとは
階段のリノベーションとは、階段の改修をおこなうことです。
既存の建物や設備の工事をおこない、住居の性能を向上させたり、価値を向上させたりすることをいいます。
リフォームは老朽化したものを修繕することで、リノベーションは修繕+付加価値を与えることが目的です。
「デザイン性を高める」「機能性を高める」「使い勝手をよくする」などの付加価値を与え、より快適な居住空間や利便性が高い住宅に変えることを目的としています。
また、「階段がきしむ」「階段の勾配が急すぎる」「滑りやすい」「手すりがない」など、階段に対する悩みがある人にとって、階段をリノベーションすることで、使いやすい状態にできます。
階段をリノベーションするときのポイント
階段をリノベーションときのポイントは3つあります。
- 階段の勾配
- 滑りにくさ
- 階段の暗さ
ポイントを抑えることで、より使いやすい階段へリノベーションできます。
階段の勾配
まずは階段の勾配を意識しましょう。
階段の寸法は、建築基準法(階段の蹴上げおよび踏面の寸法についての規定」第23条)によって、階段の寸法値が決められています。
・横幅:75cm以上
・高さ(踏上げ):23cm以下
・踏み面(ふみづら):15cm以上
昇り降りしやすい階段の寸法は【高さ×2+踏面=60cm】です。
利便性を考慮すると一般家庭の階段の寸法は、「高さ:18cm〜20cm」「踏面(ふみづら):20cm〜22cm」が理想的です。
駅の階段は、幅広い年齢の方が利用するため、高さが17cmで設計されています。
階段の高さが低すぎると段数が多くなり毎日の昇り降りが苦痛に感じますし、階段の高さが高すぎてもバランスを崩すリスクが高くなり危険性が増します。
階段をリノベーションするときには、家族の年齢を考慮したうえで設計が必要です。
滑りにくさ
滑りにくい階段にすることも意識しましょう。
階段がすべりやすいと転倒や転落が多くなります。
場合によっては、手足の骨折や頭部打撲などの事故にもつながるため、非常に危険です。
階段を滑りにくくするためには、「床材を変える」「表面を塗装する」「滑り止めシートをつける」などの方法があります。
階段をリノベーションする際は、フローリングや人工大理石、タイルなどの滑りやすい床材ではなく、木材やコルク、カーペットなど滑りにくい床材を選ぶことがおすすめです。
階段の暗さ
階段の明るさも意識しましょう。
階段が暗いと足を踏み外す可能性があり、事故の危険性が高まります。
特に、段差が多い階段や勾配のある階段は足元が暗くなりやすいです。
・照明器具を増やす
・採光のために窓を設置する
・床材を明るいトーンにする
など、階段をリノベーションするときには、明るい階段になるように意識しましょう。
階段の種類
階段をリノベーションするときには、階段の種類も検討しましょう。
階段にはいくつか種類があり、住宅によって最適な階段は異なります。
- 直階段
- かね折れ階段
- 折り返し階段
- 螺旋階段(スパイラル階段)
- カーブ階段
階段の種類に関しては「階段の種類」に詳しくまとめましたので、興味がある方は一度ご覧ください。
階段をリノベーションするときの費用
階段リノベーションに発生する費用はリノベーションの工事内容によって異なります。
- 勾配を緩やかにする
- 階段の雰囲気を変える
- 階段の収納を増やす
- 階段の架け替え
- 階段の位置を変える
階段の雰囲気を変えることや収納を増やすことが目的ではれば10万円前後の費用、階段の架け替えや位置を変えることが目的であれば100万円前後の費用がかかります。
階段のリノベーションに関する補助金や減税制度
階段をリノベーションする際には、一定の要件を満たすことで補助金や減税措置を受けることができます。
補助金や減税には以下の種類があります。
- バリアフリーリフォーム減税
- 固定資産税や所得税の減税
- 介護保険からの補助金
- 各自治体の補助金
申請することで一定の金額が戻ってきたり、税金の控除を受けられたりするので、階段をリノベーションする際には積極的に活用しましょう。
階段をリノベーションした事例
実際にリノベーションをおこなった階段の事例を紹介します。
事例
住宅のリノベーションにともない、木造の階段から、鉄骨階段になりました。
スケルトン階段にすることで、解放感のある空間を演出しています。
事例の詳細ページ:スニーカーの見えるワークスペースと暮らしのバランスを叶えるメゾネットの住まい
まとめ
階段のリノベーションに関する情報をお伝えしました。
・階段の勾配
・滑りにくさ
・階段の暗さ
上記3つを意識してリノベーションをおこなうことで、使い勝手の良い階段に作り変えることができます。
階段のリノベーションをおこなうだけで、住居の雰囲気はガラリと変わります。
おしゃれな階段にしたい方や、今の階段が不便と感じている方は、階段のリノベーションを検討しましょう。
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