階段のリノベーションに必要な費用

「階段をリノベーションしたいけど、どのくらい費用がかかるか気になる」
「費用を抑える方法があれば知りたい」

階段のリノベーションを検討しており、具体的にどのくらいの費用がかかるのか疑問に思う方も多いでしょう。

リノベーション内容によって、総額費用は変わってきます。

今回の記事では、階段のリノベーション内容ごとに必要な費用を紹介します。

記事の後半では、リノベーションにかかる費用を少しでも抑える方法を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

階段のリノベーションに必要な費用

階段のリノベーションにはいくつか種類があり、それぞれ費用が変わってきます。

手すりの設置や滑り止め対策などの小規模な改修から、階段部材の変更や場所の移動などの大規模な改修まで細かく解説していきます。

 

手すりの設置や補強

手すりの設置 10万円前後

既存の階段に手すりを設置したり、破損しないように補強したりする工事です。

階段に使用する手すりの価格は、長さ1mあたり5,000円〜20,000円です。

階段にコーナーがある場合は、曲げ加工が必要になるため、金額が高くなります。

手すりの太さは32〜35mmが目安となるため、握りやすい太さと触り心地がいい材質を選びましょう

手すりはご自身で取り付けることもできますが、固定があまいと手すりが破損して事故につながる恐れがあります。

また切れ目がない、かつ壁の内側にある下地部分にしっかり固定しなければいけません。

家族の安全を確保するためにも、専門の施工会社に依頼をしたほうが安心です。

 

階段に滑り止めの設置

滑り止めの設置 1万円前後

滑り防止のために、滑り止めを設置する工事です。

階段での事故は「踏み外し」「滑り」による落下や転倒が半数以上を占めています。

各段に滑り止めシートやマットを設置するだけでも事故要因を取り除くことができます。

また、階段に滑りやすい床材(フローリング大理石)を使用しているときは、「踏面全体にマットを貼る」「先端部分に滑り止めシートを貼る」などの処置を行うだけでも事故を防げます。

階段部材をコルクやカーベットなど、柔らかい素材に張り替えることでも、転倒時の衝撃を抑えることができます。

 

階段に収納を増やす

階段に収納を増やす 5万円〜30万円

階段下のスペースを活用して、収納スペースを作る工事です。

住宅に収納スペースがなくて困っている場合、階段下のスペースを有効活用することで、荷物を整理できます。

また、階段脇の壁にスペースがある場合は、棚を設置することも可能です。

 

階段の部材交換

階段の部材交換 30万円〜50万円

階段自体はそのまま残し、部材のみ交換する工事です。

「階段板が劣化している」「踏むたびにきしむ音がする」「滑りやすい」「デザインが古い」など、部分的に問題がある場合におすすめです。

素材には「カーペット」「フローリング」「コルク」などがあります。

階段自体の交換は大掛かりな工事になってしまいますが、勾配(水平面に対する傾き度合い)を変更する必要がない場合は、階段板のみを取り替えれば問題ありません。

 

階段の架け替え

階段の架け替え 60万円〜100万円

階段の位置は変えず、既存の階段を解体して、新しい階段に架け替える工事です。

勾配やデザイン、色、雰囲気など自分好みに自由に変更できます。

勾配が急な階段は上り下りが大変なうえに、事故につながる危険性があります。

勾配が緩い階段に架け替えをおこなうことで、上り下りが楽になり、家の安全性を高めることができます。

ただし、架け替えをする場合、工事期間中は階段が使用できません。

工事期間がどのくらいかかるかを確認して、使用できない期間の対策を検討する必要があります。

 

段数の変更

段数の変更 20万円〜50万円

階段スペースを活かして段数を増やし、勾配を緩やかにする工事です。

階段の段数を1〜2段増やすことで、階段の勾配が緩やかになり、転倒事故を防ぐことができます。

「階段の昇り降りが辛い」「転倒の危険を感じる」など、階段の勾配を緩やかにしたいとお考えの方におすすめしたい工事です。

 

階段の場所変更

階段の場所変更 80万円

階段の場所を移動させて、違う場所へ階段を設置する工事です。

「家全体をリノベーションする」「他の部屋の間取りを大きく変更する」「階段の勾配を変更したい」などの場合は、階段の場所を変更すると非常に効率的です。

最近では玄関ではなく、家族とのコミュニケーションを増やす目的で、リビング内に階段を設置する住宅が増えてきています。

 

【予算別】階段のリノベーションでできること

予算別にリノベーションできる内容をまとめました。

1〜5万円 滑り止めの設置
10万円前後 手すりの設置
5万円〜30万円 階段に収納を増やす
30万円〜50万円 階段の部材交換
段数の変更
60万円〜100万円 階段の架け替え
階段の場所変更

階段の改修工事は、1万円から始められるものもあれば、100万円前後の費用がかかるものまであります。

現在の階段の問題点を洗い出して、最適な改善方法で階段を快適なものにしましょう。

 

階段のリノベーションで受けられる補助金や減税

階段のリノベーションをおこなうときは、各自治体の補助金や国からの減税制度を活用することで、トータルの費用を抑えることができます。

たとえば、高齢者(65歳)がいる場合、介護保険を活用することで補助金を受けることができます。

補助金に関しては「階段のリノベーションで活用できる補助金と減税制度」をご覧ください。

 

まとめ

階段のリノベーションに必要な費用をまとめました。

最低1万円から始められる工事から、100万円前後の費用がかかる工事まであります。

階段は、生活導線として非常に重要な役割があります。

家族の安全を確保するためにも、現状の階段に問題点がある場合は、リフォームやリノベーションを検討しましょう。

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