リノベーションで実現できる階段の種類を詳しく解説
2021.06.09インテリア・こだわり今回は階段のリノベーションで実現できる階段の種類を紹介します。
家の雰囲気に合わせた階段を設置することで、家全体の雰囲気はもちろん、住み心地にも影響してきます。
自分好みの階段を見つけて、リノベーションを検討しましょう。
階段の種類と特徴(スタイル別)
階段の種類とそれぞれの階段の特徴を紹介していきます。
階段の架け替えや階段の位置変更などをおこなうときは、どのような形状にするかも合わせて検討しましょう。
直階段
直階段は、上階と下階を一直線で結ぶ階段のことです。
階段の中でも一番シンプルな構造なので、設置費用を安く済ませることができます。
他の階段に比べて少ない面積に設置ができることから、狭小住宅では直階段を取り入れる場合が多いです。
ただし、設置する場所の面積が狭すぎると、少ないスペースで高さを出す必要があるため、急勾配になりやすいです。
急勾配な階段は、高齢者にとって負担がかかりやすく、事故の危険性も高くなります。
また、踊り場がないため、途中で転倒したときに一番下まで転がり落ちやすいのです。
転倒時の対策として、滑り止めや手すりを設置することが必要となります。
かね折れ階段
かね折れ階段は、L字形に曲がっている階段のことです。
折れ曲がる部分に踊り場があるため、転倒したとしても途中で食い止めることができます。
直角に曲がっていることから、壁との相性も良いです。
ただし、設置に面積が必要になるため、費用は直階段よりも高くなります。
狭小住宅ではなく、敷地面積が広い物件への設置がおすすめです。
折り返し階段
折り返し階段は、U字型に折り返す形状の階段のことです。
途中に踊り場があるため、かね折れ階段と同様に、転倒したとしても下まで転がり落ちてしまうことを防げます。
階段の高さが同じ場合、折り返しがあるタイプの階段は、直階段よりもステップ数が多くなるので、勾配を緩やかにすることができます。
上り下りが楽になるだけでなく、非常に安全性の高い階段です。
デメリットは、折り返し階段はかね折れ階段よりもさらに広いスペースが必要にります。
そのため、直階段やかね折れ階段と比べて、費用が高くなります。
螺旋階段(スパイラル階段)
螺旋階段は、中心の柱に巻きつくような形状で、ステップが螺旋状に設置されている階段です。
省スペースで済むことから、狭小住宅で採用されるケースが多いです。
また、他の階段よりもおしゃれで、デザイン性もあります。
デメリットは、「2階に大型家具を運ぶことが難しいこと」「螺旋の中心に近いほど踏み面が狭く、中心から離れるほど踏み面が広くなることから、踏み外して転落しやすいこと」があります。
また、形状が複雑であることから、他の階段よりも値段が高いです。
カーブ階段(サーキュラー)
カーブ階段は、階段の一部あるいは全体が、ゆるやかにカーブしている階段です。
螺旋階段よりもカーブが緩やかになるので、上り下りが負担になりません。
輸入住宅やヨーロッパ風の住まいと相性がいいです。
デメリットは、他の階段よりも広い面積が必要になるため、狭小住宅には設置できません。
装飾性を重視することもあり、他の階段よりも高額です。
階段の種類と特徴(外観別)
階段には、昇降スタイルだけではなく、外観別の種類もあります。
外観は家の雰囲気を作るうえで、とても大切な要素です。
昇降スタイルだけではなく、外観による種類も把握しておきましょう。
オープン型(ストリップ階段)
オープン型(ストリップ階段)とは、踏み板と踏み面を支える骨組みのみで構成されている階段のことです。
段と段の間にある踏み込み板がないため、オープンな形状となっています。
踏み込み板がないことで、圧迫感がなく、開放的な空間を作り出すことができます。
また、「光を遮らないため明るい空間にすることができる」「空気の循環を良くできる」などのメリットがあります。
デメリットは踏み込み板がないため、足を踏み込んだときに、足首やスネを強打する可能性があります。
箱型
箱型階段とは、踏板と蹴込板で作られた一般的な階段のことです。
日本様式の住宅に多く見られる形で、箱を積み重ねたように見える階段であることから、箱型と呼ばれています。
階段の下に収納スペースを設けたり、トイレを設置したり、空間を有効に使うことができます。
また、階段の大部分が壁の中に隠れる造りになっているので、他の階段と比べて価格を抑えることが可能です。
デメリットは、階段に個性を出すことが難しいので、オリジナリティを求める人には、物足りなさを感じます。
また、階段が狭く上の階に大きな家具や荷物を運びにくいため、外から2階まで吊り上げて搬入することもあります。
ひな段式階段
ひな段式階段とは、箱型とオープン型階段を組み合わせた階段のことです。
階段の形式は箱型で、見た目は踏み込み板の両サイド、もしくは片方サイドが壁に囲われていないオープン型です。
横から見た時に、ひな段のように見えることからひな段階段を呼ばれています。
壁に囲まれていないため、開放感がある造りになっています。
オープン型階段にはできないけど、箱型階段では物足りない方にとっては、ひな段式階段がおすすめです。
階段の工事費用を種類別に紹介
階段の工事費用は以下の通りです。
- 直階段 25万円〜40万円
- かね折れ階段 27万円〜42万円
- 折り返し階段 28万円〜43万円
- 螺旋階段(スパイラル階段) 150万円〜170万円
- カーブ階段(サーキュラー) 90万円〜100万円
また、直階段やかね折れ階段も、オープン型や箱型などの外観によって工事費用が変わってきます。
階段の幅や段数、使う材料によっても費用は変わるため、事前の見積りで正確な金額を把握しておきましょう。
まとめ
階段には、大きく分けて5つの種類があります。
- 直階段
- かね折れ階段
- 折り返し階段
- 螺旋階段(スパイラル階段)
- カーブ階段(サーキュラー)
それぞれデザインや金額が異なってくるため、住宅の雰囲気や予算に合わせた階段を選ぶことが大事です。
理想的な階段へリノベーションをして、快適な住居にしましょう。
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