中古マンションをリノベーションして床暖房を取り入れるべき理由を紹介
2021.01.10インテリア・こだわり寒い季節が近づいてきて、部屋をどうにかして暖かくしたいと思っている方も多いのではないでしょうか。エアコンやヒーター以外の方法として、床暖房を取り入れる方法があります。
今回は中古マンションのリノベーションで、床暖房を取り入れるメリットとデメリットをご紹介します。また、床暖房を導入するうえで押さえるべきポイントや床暖房に関するトラブルについてご紹介します。
中古マンションのリノベーションを検討中の方は、床暖房の設置も考えておきましょう。ぜひ参考にしてみてください。
マンションの床暖房はどんな仕組みなの?
床暖房は、床から部屋を暖める暖房のことです。フローリングはもちろん、畳にも取り入れられます。
床の下に熱を発するマットを敷くことで、部屋が効果的に暖かくなるでしょう。「暖かい空気は上に行く」と理科で習ったことがあるのではないでしょうか。
一般的な暖房は上に設置してあるため、人がいる床の近くにはなかなか暖かい空気を届けられません。一方で、床暖房であれば床の近くから暖まるので、暖かさを十分に感じられます。
床暖房の種類
床暖房には、電気式と温水式の2つがあります。ここでは、それぞれの特徴をご紹介します。
電気式
電気式の床暖房は名前の通り、発熱する物体に電気を流すことで部屋を暖める方法です。床下に発熱する動線を張り巡らせて、部屋を温めます。
発熱物体に電気を通すだけなので、比較的簡単に取り入れられることがメリットです。
温水式
温水式の場合は、床下にパイプを循環させ、床暖房に対応する給湯器を、床と一緒に取り付ける必要があります。熱源は、「ガス」「灯油」「電気」から選択することができます。
設置に手間と費用が掛かりますが、電気代は安くすませられるでしょう。長い時間床暖房をつけておきたい方や、部屋全体に床暖房を取り入れたい方におすすめの方式です。
マンションに床暖房を取り入れるメリットとデメリットとは
ここでは床暖房を取り入れるメリットとデメリットをご紹介します。
床暖房を取り入れる6つのメリットとは
1.部屋全体を暖かくできる
エアコンやヒーターを使うと、特定の場所ばかりが暖かくなるでしょう。
一方で前にも紹介しましたが、床から伝わる暖かい空気は天井に向かうため、床暖房を使用すると効率よく部屋を暖められます。
2.暖かさを感じやすい
手や足の先は特に暖かさを感じやすい部分です。
冷え性で、冬になると手足が冷える方も多いのではないでしょうか。
床暖房では足に直接伝わるため、より暖かさを感じやすいと言えるでしょう。
3.安全である
例えばヒーターに関しては、ものを近づけると燃える危険性があります。
また、手で直接触るとやけどをする可能性もあるでしょう。
特に小さなお子様がいらっしゃる場合は、安全である床暖房の方が良いです。
4.乾燥しにくい
冬は何もつけていなくても乾燥しがちです。
さらにエアコンやヒーターを付けると、乾燥した風が排出されて部屋の空気全体が乾燥するでしょう。
一方で床暖房の場合は、部屋が乾燥しにくいためおすすめです。
5.電気代が安くなる
床暖房と聞くと、電気代が高くなるという印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実は床暖房はエアコンなどよりも電気代を抑えられるのです。
6.環境に良い
床暖房は、二酸化炭素をほとんど排出しないため、環境に優しいです。
二酸化炭素を排出する暖房器具は、地球温暖化の原因でもあります。
環境に優しい設備を導入したいのであれば、床暖房がおすすめです。
床暖房を取り入れるデメリットとは
1つ目は床に置くものに注意が必要な点です。
ヒーターとは異なり、近くにおいていても燃えませんが、床暖房に対応していない化学製品を床に長時間置いておくと、溶ける可能性があります。
特に、床暖房に対応していないカーペットを使用すると溶ける可能性があります。
床が破損するトラブルにもなるため、注意しましょう。
2つ目はメンテナンスが大変であるという点です。
床暖房のメンテナンスでは、床を一度取り除く必要があります。
大掛かりな工事が必要になるため、時間とコストがかかってしまいます。
エアコンやヒーターに比べてメンテナンスが大変と言えるでしょう。
しかし、メンテナンスをしないと故障トラブルの原因にもなりますので、定期的なメンテナンスは必須となります。
マンションで床暖房を取り入れるにはいくら必要?
リノベーションで床暖房を取り入れるにはどれくらいのコストがかかるのでしょうか。ここでは、床暖房の費用をご紹介します。
はじめの工事費用は、電気式にするか温水式にするかで異なるでしょう。
1畳当たり、電気式の場合は6万円から10万円であるのに対し、温水式では8万円から12万円が相場といわれています。
もちろん、工事をする範囲が広くなればなるほど費用がかさみます。
その他にも、断熱の工事をする際など、オプションで資金が必要な場合があるので、依頼する会社に聞いてみるのが良いでしょう。
床暖房のランニングコスト(電気代)
次に毎月の電気代をご紹介します。
電気式の場合は1万円程度が必要であるのに対し、温水式では8千円程度に抑えられます。
温水式の方が初期費用はかさみますが、毎月の電気代は抑えられることがポイントでしょう。
床暖房へのリノベーションの際に意識しておきたいポイントとは?
床暖房のメリットとデメリットを把握したのであれば、床暖房の設置の注目すべきポイントについても押さえておきましょう。
ポイントとして挙げられるのは、コスト・利便性・床材の3点です。
コスト
床暖房の設置にかかるコストは施工方法・床材・施工範囲によって変わることに注意しましょう。
具体的には、床に直貼りするか、張り替えるか、どの部屋に設置するかといったことです。
利便性
昼間、学校や仕事で留守にする場合は、夜間の使用のみを考えた省エネプランで計画する必要があります。
利便性といった面から、ライフスタイルに合わせた設置を考えましょう。
床材
床暖房を設置する際、床材は床暖房用の材質のものである必要があります。
最近では無垢フローリング材や薄い床材のものが開発されていますが、床暖房用のフローリング材を使用するのが一般的です。
おわりに
今回は、中古マンションのリノベーションで取り入れられる、床暖房のメリットとデメリットをご紹介しました。
工事費用は掛かりますが、その分メリットが多いのが床暖房です。
床暖房は高いと思っている方も、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
当社では中古マンションのリノベーションを行っています。
興味がある方はぜひ当社までご連絡ください。
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