浴室暖房はいる?いらない?設置のメリットや電気代節約方法について
2022.09.24暮らし「浴室暖房にはどのようなメリットやデメリットがあるのかな」
「結局、浴室暖房ってつけた方がいいのかな」
このようにお悩みの方も多くいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、浴室暖房のメリットとデメリットについてご紹介していきます。
浴室暖房の種類や機能についても併せて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
浴室暖房のメリットとデメリットについて
浴室暖房をつけるか悩まれていらっしゃる方も多いでしょう。
そこで、ここでは浴室暖房のメリットとデメリットについてご紹介します。
浴室暖房のメリット
まずはメリットです。
冬場の入浴が快適
1つ目は、冬場の入浴が快適になることです。
寒い季節の入浴でも、浴室暖房があるだけで快適になります。
冬の寒い時期に小さなお子様がお風呂に入ることを嫌がることも少なくなるでしょう。
ヒートショックの防止
2つ目は、ヒートショックの防止に繋がることです。
ヒートショックとは、激しい温度の変化によって、血圧が急激に上がったり下がったりする現象のことを指します。
冬の寒い時期においては、暖房を使用した部屋とお風呂場では、10度以上の気温差があることもあり、ヒートショックが起こりやすいのです。
死亡例も多数あり、命を脅かしてしまうことがあるので要注意です。
浴室暖房を設置することで、このようなヒートショックのリスクを軽減できます。
特に高齢の方がいらっしゃる場合に大いに役立つでしょう。
カビ対策
3つ目は、カビ対策ができることです。
浴室暖房がない場合は、湿度を上げるために壁や床にシャワーを当てるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
寒さは和らぎますが、これではカビの発生を助長することになってしまいます。
浴室暖房があればシャワーを当てなくて済みますので、カビを防止できるでしょう。
浴室暖房のデメリット
次に、デメリットです。
電気代
1つ目は、電気代がかかることです。
浴室暖房を使うとどうしても電気代が上がってしまいます。
特に、衣類乾燥機能を使う頻度が高い場合は電気代が上がる可能性もあります。
工事が必要
2つ目は、設置するための工事が必要になることです。
浴室暖房には、置くだけで使用できるものもありますが、設置するには工事が必要となりますので工事の費用がかかります。
加えて、電気工事にかかる費用も必要となります。
温度調整
3つ目は、使い方によってはのぼせてしまうことです。
入浴中に暑いと感じる場合は、温度調整をすることが大切です。
浴室暖房は必要?
ここまでは、浴室暖房のメリットとデメリットについてご紹介しましたが、浴室暖房は必要なのでしょうか。
結論から申しますと、つけるべきです。
最大の理由
最大の理由は、ヒートショック対策ができるからです。
前章のメリットでも触れましたが、ヒートショックにより命を脅かしてしまうこともあります。
そのため、脱衣所や浴室を暖めて、ヒートショック対策をすることが非常に重要となります。
大切な人の命を守るためにも、積極的に取り入れましょう。
なお、浴室暖房は、後付けも可能です。
基本的には、浴室の工法に関わらず工事可能ですし、既存の換気扇と交換することも可能です。
浴室暖房は、暖房機能以外にも、乾燥機能や涼風機能等が備わっているものもあります。
中にはあまり使用しないという機能もありますので、本当に使用する機能かどうかを吟味する必要があります。
具体的には、乾燥機能、涼風機能、打たせ湯機能、ミスト機能、プラズマクラスター等の機能が挙げられます。
電気式とガス温水式
また、浴室暖房には、電気式とガス温水式の2種類に分けられます。
電気で暖めるタイプは比較的簡単に設置できますので、初期費用を抑えられます。
ランニングコストを重視するのであれば、ガス温水式が良いでしょう。
外側に設置した熱源機で作られたお湯を循環させ、熱を放出する仕組みになっています。
このタイプであれば、床暖房やお風呂の追い焚き、給湯等を兼ねることが可能となるので、まとめて検討できるでしょう。
壁掛けタイプと天井埋め込みタイプ
さらに、浴室暖房機は、壁掛けタイプと天井埋め込みタイプの2つに分けられます。
壁掛けタイプは、既存の換気口を利用して設置します。
大掛かりな工事はあまり必要ありませんので、後付けする際やリフォームする際に適していると言えるでしょう。
天井埋め込みタイプは、その名の通り天井に埋め込むので空間がすっきりします。
既存の換気扇がある場合はそこに取り付けられます。
ただし、既存の換気扇の開口部と設置予定の浴室暖房の開口部が合わないと取り付けられません。
サイズが異なってしまう場合は、開口部を広げたり狭めたりする工事が必要になるでしょう。
浴室暖房は後付けも可能!
浴室暖房の後付けは基本的に可能です。
後付けがしやすい機種があり、そのような機種を選ぶことで浴室の工法に関わらず工事を行うことができます。
また、既存の換気扇と交換することも可能です。
しかし浴室内の照明器具の影響によって、取り付けスペースを十分に確保できない場合もあるため注意しなければなりません。
さらに天井部分に点検口が取り付けられていないという場合も、配線工事の費用が別途必要となるでしょう。
浴室暖房で電気代を抑える方法
電気代を抑えつつ、浴室暖房を使用したいという場合、「できる限り浴室の温度を下げない」ことが重要なポイントとなってきます。
浴室暖房の電気代を少しでも節約する具体的な方法を下記にご紹介します。
湿気対策を行う
最も大切なのは、湿気対策です。
浴室暖房を浴室に湿気が残っている状態で使用すると、余分な水分も乾燥させなければならないこととなります。
通常時よりも温風を多く使用することになり、余分な電気代がかかってしまうのです。
そのため、床や壁、天井についている水分はタオルなどでしっかりと拭き取ってから浴室暖房を使用するようにしましょう。
雑菌の繁殖予防
電気代節約のためには、浴室内の雑菌の繁殖を抑えることも大切です。
しかし空気循環が上手く行われていないと、雑菌が繁殖してしまいます。
浴室暖房の換気の効力はそれほど強くはないので洗濯物を干すと室内の温度も高まり、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
浴室ドアにある換気口の掃除をしっかり行うことで、空気の通り道ができ、雑菌の繁殖を防止することができます。
フィルターを掃除する
温風を浴室内で上手に回すには、フィルター掃除が重要です。
フィルターに汚れが残っていると、十分に空気を送ることができずに電気代がかかってしまう原因になるのです。
事前に室内干しをしておく
洗濯後、室内で少し乾燥させてから浴室暖房を使用することで、使用時間を短くすることができるでしょう。
洗濯物の干し方を工夫する
洗濯物を短時間で乾かすことで、電気代を減らすことができます。
真ん中に乾きにくい厚手の洗濯物を干して、端に乾きやすいものを干します。
また洗濯物の間隔を広く取っておくことで、早く乾かすことができるでしょう。
効率的に干して、浴室暖房の使用時間を短縮することができます。
浴室暖房の設置がおすすめな人は?
浴室暖房は、とくに高齢者や高血圧・呼吸器疾患を抱えている方に設置をおすすめします。
このような人はヒートショックを起こしやすい傾向にあり、浴室暖房によりそのリスクを軽減することができます。
また、冬季に浴室や脱衣所の寒さが気になる方にも浴室暖房が効果的です。
とくに寒冷地では、入浴前に浴室を暖めることができる暖房乾燥機が快適でしょう。
浴室暖房のお手入れ頻度・お手入れ方法について
浴室暖房のお手入れ前には必ず運転を停止するようにし、フィルターを取り外した後、掃除機などでホコリや汚れを取り除きましょう。
その後タオルを使ってパネルだけでなく、全体を拭き取っていきます。
浴室暖房のフィルターは1ヶ月~1ヶ月半に一度を目安として掃除を行わなければ、カビが繁殖して浴室干ししている洗濯物にニオイが移ってしまうことがあります。
また短くとも2時間、可能な場合は一晩中換気しておくことで、カビが発生しにくい浴室環境を作ることができます。
故障の原因になることがあるため、お手入れを行う際には、浴室暖房本体に直接お湯・水をかけないよう注意しましょう。
このような注意点を踏まえた上で、浴室暖房をどの程度使用するかをイメージしておきましょう。
浴室暖房は日々の浴室内の湿気除去や定期的なフィルター掃除を行う必要があるため、あまりに使用頻度が少なければ、かえってお手入れを行うのが手間に感じてしまうこともあるかもしれません。
おわりに
本記事では、浴室暖房のメリットとデメリットについてご紹介しました。
浴室暖房に関して理解を深められましたか。
命にも悪影響を及ぼしてしまうヒートショックを防ぐためにも、浴室暖房を検討しましょう。
この記事でご紹介したことを参考に、ご自身に適した浴室暖房を検討してみてはいかがでしょうか。
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