快適な玄関の広さの目安やコツについてご紹介します。

家づくりに関してはこだわりたい箇所が多くあるかと思いますが、玄関も非常に大切な箇所の1つです。
快適な玄関を叶えるためには何が必要なのでしょうか。
本記事では、快適な玄関を叶えるための広さの目安やコツについてご紹介していきます。

 

一戸建ての玄関の広さの目安についてご紹介!

一戸建ての玄関の広さの目安についてご紹介!

マイホームで玄関の間取りを決める時には、どのくらいの広さを設ければよいのか悩みますよね。
玄関の大きさを考えるときに最も重要なポイントはズバリ、家全体と玄関のバランスです。
具体的には、家の大きさや家族の人数に合わせて、適切な玄関の広さを確保するのが重要です。
特に大家族の場合、狭い玄関では朝の時間帯に非常に混雑しやすく、家の出入りのたびにストレスに感じてしまうでしょう。

一方で、玄関を広く設けすぎると玄関以外の居室が狭くなる恐れもあります。
マイホームの玄関を計画する時、家族構成や家のサイズを考慮した上で、バランスのとれた玄関にすべきなのです。
では具体的に、家のサイズに対してどのくらいの玄関が最適なのでしょうか。
ここからは、一般的な住宅で見られる2畳と4.5畳の玄関例をご紹介します。

 

2畳

まずは2畳の玄関です。
30坪前後の住まいの場合は、2畳の玄関を最小限設けるべきでしょう。
家族の人数が3人以上であれば、これ以上狭い玄関は窮屈に感じる恐れがあります。
大人1人の横幅がおよそ50センチなので、左右の圧迫感を減らすためには最低でも1.6メートル以上の横幅を確保したいところです。

2畳で理想の玄関にするためには、1.8メートル四方の正方形がおすすめです。
また、玄関ドアや窓から光を取り込むことで、玄関を明るく広々と見せる工夫をするのが良いでしょう。
 

4.5畳

次に、4.5畳の玄関です。
一戸建てで4.5畳の玄関は、比較的ゆったりとした空間になり、被介護者の両親がいらっしゃるご家庭や車椅子の使用があるご家庭におすすめです。
例えば、車椅子の向きを変える際には1.4~1.5メートル四方のスペースが必要です。
4畳以下の玄関では十分なスペースの確保が難しいので、介護のしやすい玄関をお求めの場合は4.5程度の広さが良いでしょう。

また、老後にリフォームを行う予定であれば、新築ではウォークインタイプの収納スペースを設け、リフォーム後に広くゆったりとした玄関に変更するのもおすすめです。

 

快適な玄関づくりのコツをご紹介!

ここからは、快適な玄関づくりのコツを3つご紹介します。
 

開閉できる窓

1つ目が、開閉できる窓を設けることです。
ご家族が毎日使い、お客様を始めにお迎えする玄関は、明るく風通しの良い空間を実現したいですよね。
そのため、心地よい自然の光や風を取り入れるために、適切に窓を設けるのがおすすめです。

ただ、玄関が道路側に面している場合は、大きな窓を設けてしまうと家の中の様子が伝わりやすく、防犯上の観点からおすすめはできません。
人が入れない細長い形の開閉できる窓にすれば、採光も通風も防犯面もばっちりです。
玄関に窓を設けるのが難しい時は、開閉可能な小窓が付いた玄関ドアを選ぶのもおすすめです。
また、窓の配置を工夫することで、さらに快適な空間にすることができます。
たとえば、玄関ドアの左右にスリット窓を設けると、ドアを開けなくても外の様子を確認できるため、防犯面でも安心です。
さらに、採光窓にすりガラスを使用すれば、プライバシーを守りながら明るさを確保できます。
 

照明を設置する位置

2つ目が、照明を設置する位置です。
玄関の広さによっても変わりますが、たたきとホールの天井に1個ずつ照明を設ければ、十分に明るい玄関となります。
設置する照明を1個のみにする場合は、上がり框(かまち)の真上の天井に設置するのはおすすめしません。
何故なら、靴を履く際に框に腰かけたり屈んだりする時、ご自身の影で足元が暗くなってしまい、不便だからです。

なので、たたき側にもプラスで1個照明を設け、足元に影ができるのを防ぐのが良いでしょう。
照明はスイッチを2カ所設置できる三路スイッチを選択し、玄関と廊下の両方で点消灯可能にすることで、帰宅・外出時に便利になります。
また、人感センサーを搭載すると、荷物で両手が使えない時や子どもを抱っこしているときなどにも簡単に電気をつけられるでしょう。
 

収納量

3つ目が、収納量は家族構成やしまいたい物などで決めることです。
玄関収納のタイプは、シューズボックス(下駄箱)を設置するか、中に入れるシューズクロークを設けるのがポピュラーです。
収納のタイプを決める際には、靴や傘以外に、何をしまいたいかをよく考えて決めましょう。
最近は、ベビーカーや三輪車、ガーデニングやキャンプ、釣り用品なども収納できる、広めのシューズクロークの人気が高まっています。

収納量は、家族の人数を基礎として、各自が収納する物の量を考慮して確保しましょう。
女性の方が靴の所有量が多く、大きさも様々な傾向があるので、ご家族に女性が多い場合は収納量を多めに設けるのが良いかもしれません。

また、収納スペースを設ける際は、使用頻度に応じた配置を意識することが重要です。
たとえば、毎日履く靴は出し入れしやすい位置に、季節物の靴やアウトドア用品は上部や奥のスペースに収納すると、使い勝手が格段に向上します。
加えて、壁掛け収納やフックを活用するのもおすすめです。
たとえば、鍵やマスク、帽子などの小物をすぐに取り出せる位置に掛けておくことで、玄関での準備がスムーズになります。
 

玄関ドアの交換で快適さアップ

リフォームやリノベーションを検討する際、玄関ドアの交換も重要なポイントです。
断熱性能の高いドアを選ぶことで、冬場の冷気の侵入を防ぎ、夏場は涼しい空間を保つことができます。
また、防犯対策として、耐久性の高いドアやスマートロック付きのドアに変更するのもおすすめです。
スマートロックを導入すれば、鍵を持たずにスマートフォンや暗証番号で施錠・解錠できるため、防犯性と利便性の両方が向上します。
 

玄関の床材を変更してお手入れしやすく!

玄関の床材をリフォームすることで、掃除のしやすさやデザイン性が向上します。
たとえば、タイル素材の床に変更すれば、汚れがつきにくく、水拭きで簡単にお手入れができます。
また、滑りにくい加工が施されたタイルを選ぶことで、小さな子どもやお年寄りの方がいるご家庭でも安心して使えます。
木目調のフロアタイルを採用すれば、ナチュラルな雰囲気を演出でき、温かみのある空間に仕上がります。

 

玄関を広く見せる工夫

玄関のスペースが限られていても、ちょっとした工夫で広く見せることが可能です。
ここでは、玄関を開放的に見せるための具体的なアイデアをご紹介します。
 

玄関の間口を広げる

玄関の入口部分である「間口」を広めに取ることで、たとえ内部が狭くても窮屈さを軽減できます。
開放感のある玄関を目指すなら、引き戸や両開きの扉を検討するのもおすすめです。
間口が広いと家族が同時に出入りしやすく、快適さが向上します。
 

大きな鏡を活用する

玄関に姿見や壁掛けミラーを取り付けると、空間が奥行きのある印象になり、実際よりも広く見せる効果が期待できます。
また、外出前に身だしなみを確認するのにも便利です。
 

使わないものは収納へ

季節ごとに使わなくなるアイテムは、玄関に置きっぱなしにせず、別の収納スペースにしまいましょう。
たとえば、夏のレジャー用品や冬用の掃除道具、使わなくなった子どもの遊具などを整理することで、玄関をすっきり保てます。
 

自然光を取り入れる

明るい玄関は開放的に感じられます。
採光を確保するために、玄関に窓を設けたり、ドアにガラスパネルを採用したりするのが効果的です。
また、光を拡散させるインテリアを取り入れると、より明るい印象になります。
 

デッドスペースを有効活用

玄関周りの無駄になりがちなスペースを工夫して活用するのもポイントです。
壁面収納や天井付近の棚を設置することで、物を整理しつつ、足元のスペースを広く使えます。

ちょっとした工夫を取り入れるだけで、狭い玄関でも開放的な雰囲気を演出できます。
快適な空間づくりの参考にしてみてくださいね。

 

おわりに

本記事では、快適な玄関を叶えるための広さの目安やコツについてご紹介しました。
玄関は家の印象を左右する重要な場所でもあります。
また、玄関はリノベーションやリフォームによって大きく改善できるポイントの一つです。
ちょっとしたデザインの工夫や収納の配置を考えるだけで、使い勝手が大きく変わります。
皆さんのライフスタイルに合わせて、いつまでも快適に過ごせる玄関を叶えてくださいね。
その他ご質問や相談等ありましたら当社までお気軽にお問い合わせください。

 

タグ : 玄関 大きさ リノベーション
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