家づくりの盲点!コンセントの位置の決め方を徹底解説します!

家づくりにおいて、コンセントの位置は非常に重要ですが、意外と考慮されていない部分でもあります。
そこで本記事では、失敗しないコンセント位置の決め方についてご紹介します。
また、コンセント位置のチェックポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

コンセントの種類とそれぞれの特徴について

コンセントには多くの種類があることをご存知でしょうか?
使用予定の家電や家族の生活スタイルを踏まえた上でそれぞれの場所に適したコンセントタイプを設置しましょう

ダブルコンセント

誰もが最も見慣れているコンセントタイプと言えば、2口がついたダブルコンセントが挙げられます。
1口や3口タイプのコンセントもあります。

アース付きコンセント

アース付きコンセントは、漏電・電磁波リスクの防止をするため、「アース線」が接続できるコンセントです。
静電気・通信障害の抑止効果もあるため、高電力が必要となる洗濯機・エアコン・電子レンジの場所に設置するのがおすすめです。

マルチメディアコンセント

マルチメディアコンセントは、一般的なコンセントに電話回線・インターネット・などの通信やテレビ用電源が一つにまとめられたコンセントです。
ITの発展にも対応できるよう、近年の新築やリノベーションでは積極的に取り入れられています。

抜け止め式コンセント

抜け止め式コンセントは、プラグを半回転させないと抜けないような形に作られているコンセントです。
パソコン・AV機器など、コンセントが抜けないように固定しておきたいプラグに適したコンセントであり、一般家庭よりもオフィスで見かけることが多いでしょう。

漏電ブレーカー付きコンセント

漏電ブレーカー付きコンセントとは、万が一漏電した場合でもコンセント自体が電気を遮断してくれるコンセントです。
ドライヤー・電動カミソリ・トイレの温水洗浄便座を使用する際にこちらのコンセントがあれば安心して使用できます。

アップコンセント(フロアコンセント)

アップコンセント(フロアコンセント)とは、普段は床面に設置しており、使用時だけ飛び出すタイプのコンセントです。
蓋が付いており、その蓋を閉めておけばコンセントが隠れて床面がフラットな状態になるため、つまずいてしまう心配はありません。
たとえばダイニングテーブルなどの下に設置しておくことで、電気鍋やホットプレートを使用する際にも便利でしょう。

防水コンセント

防水コンセントとは、庭・ベランダ・ガレージなど屋外でも使用できる防水タイプのコンセントです。
「庭の植物に毎日水やりをしている」「定期的に洗車したい」という場合におすすめのコンセントだと言えるでしょう。

 

【リノベーション】コンセント追加の工事内容

コンセント追加のリノベーション工事の内容についてご紹介します。

既存のコンセントを分岐する

「たまに使用する家電のためにコンセントを増設したい」という場合におすすめです。
延長コードと同じ原理で設置するため、高電力の家電には適していません。

差込口を増設する

元々2口であったコンセントの差込口を、3口や6口に増やすというものです。
元々の配線を利用して分岐させる場合はリノベーション工事も簡単です。
しかし使用電力が多くなることが予想されている場合、分電盤から専用の線を引かなければならないため、その分の費用がかさみます。

分電盤から専用の線を引く

分電盤から新しく配線するため、少し手間のかかるリノベーションとされています。
しかし専用の線を引くためのコンセント増設なので、エアコンやIHといった高電力の家電を使用してもブレーカーが落ちにくいというメリットがあります。

電圧の変更(ボルト変更)

エアコンを設置する場合に行われやすいのが、電圧変更のリノベーションです。
近年の分電盤はボルト変更が比較的容易に行えることから、コンセント差込口の交換だけでリノベーションが完了することも多いです。

 

失敗しないコンセント位置の決め方をご紹介!

ここからは、失敗しないコンセント位置の決め方を4つご紹介します。

間取りに家具の配置をして考える

1つ目が、間取りに家具の配置をして考える方法です。
家具を配置すると言っても、実際に家を見る前に決めることになるので、住宅の間取り図面上で大丈夫です。
家具の配置によってもコンセント位置が変わってくるため、間取り図面に家具を置くとイメージが付きやすいのです。

家電製品の配置を決めて考える

2つ目が、家電製品の配置を決めて考える方法です。
家具と同様に、家電製品を配置して考えるのも有効となります。
特にキッチンでは使用する家電製品は多いので、同時に使う家電の数を把握していないと、コンセントが足りずにタコ足配線を多用する事態になる恐れがあります。
キッチンで使う家電製品は使用する電気量の大きいものが多いため、火災やトラブルの原因になるタコ足配線は避けるのがおすすめです。

掃除機の使い勝手で考える

3つ目が、掃除機の使い勝手で考える方法です。
家具と家電の邪魔にならない位置に十分なコンセントの場所を決めたら、残りのコンセントの場所を決めていきましょう。
その際には、掃除機のコンセント位置を意識しながらコンセントを配置するのがおすすめです。
掃除機を使用する位置をイメージすると家の隅々までコンセントが配置され、コンセントをつけ忘れるミスがほとんど無くなります。

インターネット機器の配置で考える

4つ目が、インターネット機器の配置で考える方法です。
インターネットを繋ぐための方法は、フレッツ光やケーブルTVのインターネット、各部屋にLAN配線など多くの方法があります。
コンセントの位置を決める際には、これらのインターネット環境に何を選ぶかでコンセントの必要な個数や位置が変わってきます。

 

コンセント位置のチェックポイントを部屋別にご紹介!

ここからは、コンセントの位置のチェックポイントを部屋別にご紹介します。

リビング

まずは、リビングのコンセントです。
リビングもキッチンと同じく、家電機器が多いスペースの一つです。
リビングで使用する家電は、主に以下のようなものがあります。

・テレビ、ブルーレイディスク/ハードディスク、ゲーム機器、オーディオ機器
・固定電話、ネット接続終端機器、Wi-Fiルーター、スマホ充電、パソコン、プリンタ
・掃除機、エアコン、掃除機、空気清浄機、加湿器、除湿器、サーキュレーター
・扇風機、こたつ、電気ストーブ、電気カーペット、クリスマスツリーなどの季節家電

このほかにも、ご家庭によって様々な家電を使用するかと思います。
使用する家電をすべて書き出し、それぞれ適切な位置にコンセントを設置しましょう。

玄関・シューズクローク

続いて、玄関・シューズクロークのコンセントです。
玄関・シューズクロークではコンセントを使用する機会が無いと思われる方も多いかもしれませんが、各1箇所ずつはコンセントを計画するのがおすすめです。
掃除機を使用する際はもちろん、最近は電動自転車の充電のために要望される方も増えています。
また、スペースに余裕があればクリスマスツリーを飾るのも素敵ですね。

洗面室・脱衣室、洗濯機

最後に、洗面室・脱衣室、洗濯機まわりのコンセントです。
洗面化粧台周辺に関しては、ドライヤーや電動ひげそりの使用のために、洗面化粧台にコンセントは必須となります。
また、収納部分にもコンセントを設けておくと、電動歯ブラシ等を収納したまま充電できて非常に便利です。

脱衣スペースでは、補助暖房用のヒーターや扇風機の利用が考えられます。
季節によって使用する家電も変化するため、一年通してしっかりイメージすると使いやすいコンセント配置となるでしょう。

洗濯機周辺に関しては、洗濯機のコンセントはもちろん、洗濯物を干すためのランドリースペースとして利用する場合は、除湿器やサーキュレーターのコンセントも検討すべきでしょう。

 

コンセント配置のコツをご紹介!

ここからは、コンセント配置のコツを2つご紹介します。

模様替え

1つ目は、模様替えに備えましょう。
広いリビングを設けられた方は、リビング内で模様替えをするケースもあるでしょう。
リビングに2つ以上テレビを置けるスペースがある場合は、模様替えのことも考慮して、候補箇所のどちらにもテレビやAV系のコンセントを用意しておくと便利でしょう。

季節家電の利用予定

2つ目は、季節家電の利用予定がある場合はコンセントも用意しましょう。
扇風機や暖房、こたつなどの季節家電を毎年使用されるご家庭は、一緒にコンセントも使いやすい場所に用意するのが良いですね。
例えば、高齢者と一緒に住まれているご家庭は、ヒートショックに備えてトイレや洗面所に予備をつけておきたいところです。
ご家族みんなの要望を聞き、1年の暮らしをイメージすると、いざ寒くなったり暑くなったりしてもゆったりと構えて過ごせるでしょう。

 

おわりに

本記事では、失敗しないコンセント位置の決め方についてご紹介しました。
また、コンセント位置のチェックポイントとコンセント配置のコツについてもご紹介しました。
家電を快適に使用するためにはコンセントの種類・位置・数が重要であることをお分かりいただけたかと思います。
その他ご質問や相談等ありましたら当社までお気軽にお問い合わせください。

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