「購入を検討している物件の耐震性が気になる…」という場合、事前に見極めることが大切です。
本記事では、リノベーション前に知っておきたい地震に強い物件選びのポイントについてご紹介していきます。

 

物件の「耐震性」について

地震発生時に揺れに耐えることができる度合いや建物強度のことを「耐震性」と言います。
耐震性が高いほど、地震の揺れにも強い建物の構造になっています。
また戸建てではなくマンションの場合、個人で耐震工事を進めることは難しいため、耐震性についてはしっかりと確認しておきたいところです。

 

【戸建てのリノベーション】地震に強い物件選びのポイント

戸建て物件でリノベーションを行う場合の地震に強い物件選びのポイントについてご紹介します。

築年数を確認

戸建ての場合、「いつ建てられたものであるか」「どのような頻度・どの程度でメンテナンスや手入れがされているのか」について確認しておくようにしましょう。
「建物の壁や基礎部分にヒビや欠けが生じている」「雨漏りしている」など住宅の性能が全体的に気になるという場合、年月の経過とともに建物の耐震性も落ちてきている可能性が高いです。

建物の工法を確認

戸建ての場合、建物の工法によって耐震性が異なります。
壁を多く釘で固定する「2×4(ツーバイフォー)」工法」で建てられているのか、「在来木造工法」で建てられているのかによって耐震性が変わるのです。
比較的強い地震にも耐えられるのが「2×4工法」です。
「在来木造工法」は建築された時期によって造りが異なるため、建築時期や工法についての詳しい詳細を説明してくれるリノベーション会社に依頼するのが安心です。

増改築が行われた回数や状況を確認

建物の性能を良くするための増改築であれば問題ありませんが、そうではない増改築が何度も行われている場合、建物構造が弱っている・劣化している可能性が高いと言えます。
このような建物のリノベーションを行うと、予想以上の高額な費用がかかってしまうことがあるため注意しなければなりません。

 

【マンションのリノベーション】地震に強い物件選びのポイント

マンションでリノベーションを行う場合の地震に強い物件選びのポイントについてご紹介します。

マンションの建物状態を確認

マンションの壁・天井・床・窓枠などにヒビや亀裂などが入っていないか、建物状態をなるべく隅々まで確認しましょう。
ヒビや亀裂が多く見られるマンションは、建物構造が弱っている上、何も補修が行われていない状態ということでもあります。
マンションの建物状態を一目で確認することができるため、築年数以上に重視しておくべき項目とも言えます。

耐震補強工事の実施有無や内容

「これまでに耐震補給工事が実施されていたのか」「実施されていた耐震補強工事の内容」「耐震補強工事を経て、どの程度まで強度が上がったのか」についても確認しておく必要があります。
それとあわせて現在、長期修繕計画が立てられているかも確認しましょう。

建物の形状を確認

建物の形状を確認することも重要です。
通常のマンションの場合、建物の形状はL字型や長方形であることが一般的です。
しかしデザイナーズマンションの場合、少し特殊な形状をしている建物も多いです。
魅力のある形状ではありますが「耐震性」という面で見ると、不安はぬぐい切れません。
マンションが特徴的な形状をしている場合、「どのように耐震性が保たれているのか」について確認しておくと安心でしょう。

 

おわりに

本記事では、リノベーション前に知っておきたい地震に強い物件選びのポイントについてご紹介しました。
マンション現地に足を運んだ際、忘れず確認しておくべきポイントはいくつかあります。
また、修繕に関する取り組みがきちんと行われているのか、管理が行き届いているのかをチェックしておくことも大切です。

タグ : リノベーション 耐震
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