中古マンションのリノベーションにかかる期間と工期が伸びる理由について
2021.01.31リノベーション「中古マンションをリノベーションしたいけどどのくらいの期間がかかるんだろう?」
中古マンションのリノベーションをしたいけど、期間が不透明で計画できないケースがあります。
中古マンションのリノベーションには5〜7ヶ月の期間が必要です。
今回の記事では、以下の内容について紹介していきます。
・中古マンション全体と部分的なリノベーションにかかる期間
・リノベーションをスムーズに進める方法などを紹介
中古マンションのリノベーションにかかる期間を理解して、計画通りにリノベーションを進めましょう。
中古マンションのリノベーションにかかる期間
中古マンションのリノベーションにかかる期間は、一般的に5〜7ヶ月が目安となります。
期間の内訳は、設計に2〜3ヶ月、工事に3〜4ヶ月です。
リノベーションの中でも大規模なリノベーションであるフルリノベーションをする場合は、工事そのものだけではなく、設計にも時間をかける必要があります。
一方で部分的なリノベーションの場合は、設計が不要になるケースもあり、数日〜数ヶ月でリノベーションが完了することもあります。
リノベーションの規模によって期間が変わるため、見積もりの段階で期間に関しても詳細を聞いておきましょう。
中古マンションのリノベーションにかかる期間を場所別に紹介
次に、各箇所の一般的な工事期間を紹介します。
・キッチン
・浴室
・トイレ
・天井や壁、床の貼り替え
キッチン
場所の変更はせず、既存のキッチンから新しいキッチンを設置するためには、2〜4日の期間が目安となります。
キッチンの場所を移動させる場合は、工事の範囲が増えるため2週間〜1ヶ月程度の期間が必要となります。
元々のキッチンの場所と新しくキッチンにする場所の工事が必要になるうえに、床や壁の工事、電気工事、配管工事などが必要になるためです。
浴室
浴室のリノベーションにかかる期間は1週間程度です。
バスタブ(浴槽)の種類によって期間が前後します。
・ユニットバスからユニットバスへの交換 3〜4日
・タイル風呂からユニットバスへの交換 4〜7日
タイル風呂からユニットバスへ交換する場合は、コンクリートの基礎工事が必要となるため、工事期間が長くなります。
トイレ
トイレのリノベーションにかかる期間は1〜4日程度です。
トイレの場合も種類によって期間が変わります。
・洋式から洋式へ交換 1日
・和式から洋式へ交換 3〜4日
床材の張り替えや水道管の工事などが加わるため、期間が前後してきます。
天井や壁、床
天井や壁、床のクロスの貼り替えは、1日~2日が目安です。
素材によっては前後するので、どのような床にしたいかをあらかじめ決めておきましょう。
大幅な変更をしなければ、クロスの貼り替えにはあまり期間がかかりません。
中古マンションのリノベーションは工期が伸びる可能性もある
中古マンションのリノベーションには工期が伸びる可能性があります。
理由は、以下2つがあります。
・マンション管理組合の理事会
・正月やお盆などの休暇
マンション管理組合の理事会
中古マンションの大掛かりなリノベーションは、マンション管理組合の理事会による承認を得られないと工事できない場合があります。
マンション管理組合の理事会は、「国土交通省平成30年度マンション総合調査」によると、1ヶ月に1回の開催が36.5%、2ヶ月に1回が25.4%、3ヶ月に1回が24.3%となっております。
地域ごとに開催頻度は異なるため、設計が終わったとしても、理事会による承認を得られなければ工事に移れません。
工期が伸びる可能性として、把握しておきましょう。
正月やお盆などの休暇
中古マンションのリノベーション期間中に正月やお盆などの休暇と重なると、工事を進められません。
工事期間が長期休暇と被る場合は、事前にスケジュールを業者に確認しておきましょう。
工期遅れがリノベーション業者側の責任だった場合は、契約書の条項に従って賠償や違約金などの要求もできます。
中古マンションのリノベーションをスムーズに進める方法
中古マンションのリノベーションには、期間が遅延する以外にもトラブルが発生することがあります。
トラブルが発生して工期を延ばさないためにも対応を済ませておきましょう。
マンションの規約を確認する
中古マンションをリノベーションする前に、マンションの管理規約を必ず確認しておきましょう。
マンションによっては、工事が禁止されていたり、工事の許可を得るための申請方法が特殊であったりする場合があるためです。
マンションが定めた規約に違反すると、処罰を受けるケースもあります。
快適な生活を送るためにも、マンションの規約には目を通しておきましょう。
近隣住民への事前挨拶を済ませる
中古マンションのリノベーションをおこなう際には、工事の騒音や振動が隣接している部屋に伝わりやすいです。
そのため、近隣住民の方々への配慮をしておきましょう。
リノベーション前に事前に挨拶回りをして工期をお伝えするだけでも、トラブルを回避できる可能性が上がります。
対象範囲としては、同階の隣接した部屋と、同じ位置の上下階の部屋には最低限挨拶を済ませましょう。
苦情によるトラブルを懸念される方は、対象範囲を広げておくことでトラブルになるリスクを減らせるでしょう。
身の回りの整理をおこなう
中古マンションを購入してリノベーションする場合は不要ですが、今住んでいる物件のリノベーションをおこなう場合には、対象箇所の整理整頓をおこないましょう。
部分リノベーションする場合は、整理整頓や掃除をおこない、機材の運び出しや人の出入りができる状態にしておきましょう。
リノベーション前に検討しておくべき2つのこと
リノベーションの前に検討しておくと良いことを2つ紹介します。
仮住まいを準備すること
既存のマンションをリノベーションする場合には、仮住まいを準備しましょう。
リノベーションには、5〜6ヶ月程度の期間がかかります。
前の住宅を出る日程とリノベーションが終わるまでの日程が合わない場合や、住んでいるマンションをリノベーションする場合は、仮住まいが必要なため忘れずに準備しましょう。
スケジュールを立てておくこと
リノベーションには設計と施工の過程があり、想定以上に時間がかかります。
マンションのリノベーションの場合、工事をすると近隣の住民に迷惑がかかるので、できるだけ長期休みにかぶらないようなスケジュールにする必要があります。
おわりに
今回は中古マンションのリノベーションの期間についてご紹介しました。
マンションのリノベーションにかかる期間は、5〜7ヶ月程度です。
リノベーションには、設計と施工の段階があり、それぞれの期間を含めたトータルが全体の期間となります。
また、中古マンションのリノベーションは、マンション管理組合の理事会による承認が必要であり、承認が得られないと工期が遅れる可能性があります。
お正月やお盆などの期間と施工期間が被ることでも、工期が遅れる原因になるため、事前に確認しておきましょう。
今回の記事が、中古マンションのリノベーションを考えている方の参考になれば幸いです。
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