リノベーションが失敗に終わる4つの原因とは?
2020.11.24リノベーション「住居のリノベーションに興味があるけど失敗したくない」とお考えではないでしょうか。
時間とお金をかけてリノベーションするのに、思ったような住宅が完成しなかったら嫌ですよね。
今回紹介する失敗原因と回避方法を知っておければ、より理想の住宅に近づくリノベーションができるようになります。
リノベーションを検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
リノベーションが失敗する4つの原因
リノベーションが失敗してしまう原因は大きく分けて4つあります。
・プランニング(計画)が明確でない
・予算設定が適切でない
・不良の中古物件を購入してしまう
・リノベーション会社の選び方を間違えてしまう
1つずつ説明していきます。
プランニング(計画)が明確でない
1つ目は、プランニング(計画)が明確でないことです。
リノベーションについて考える際は、今の生活だけでなく、「将来的に住宅をどうしたいか?」を考慮しておく必要があります。
もし将来を考慮せずにプランを考えてしまうと、今は住みやすくても、数年後には悩みを抱えながらの生活になってしまう可能性があります。
例えば、将来的に子供が生まれて人数が増える場合です。
家族の人数を想定せずにリノベーションを行ってしまうと、子供部屋の数が足りなかったり、子供の姿を確認しづらい間取りになっていることに気が付いたりする可能性があります。
また、「住居を貸し出したい」「住居を売りたい」など、将来的に手放したいと考えている場合は、計画の段階から考慮しないと「貸し出せない」「売れない」といった状況になってしまいます。
予算設定が適切でない
2つ目は、予算設定が適切でないことです。
よくあるトラブルとしては、中古住宅を解体してみたところ思わぬ追加工事が必要になってしまった場合です。
中古住宅の状況次第では、住宅の購入資金とリノベーション費用以外にも出費が生じる可能性があります。
例えば、中古住宅を購入した際は、外観も綺麗で問題なく見えていたけれど、室内の解体工事を始めてみたところ、雨漏りや柱の傷みなどが見つかるケースです。
住宅の構造に関わる重要な箇所が劣化している場合は補強や修繕工事が必要となるため、想定していた金額に加えて費用が上乗せされることになります。
また、すでにお持ちの物件を改修する場合は、基本的に工事費用だけを考えれば良いですが、新しく中古の物件を買ってリノベーションする際には、物件の価格と工事費用の両方を考える必要があります。
失敗例としては、リノベーションの計画を立てる前に物件を購入してしまい、予算的にリノベーションにそれほど費用をかけられなくなってしまったケースがあります。
不良の中古物件を購入してしまう
3つ目は、不良の中古物件を購入してしまうことです。
リノベーションは建物によっては、希望の施工ができない場合もあります。
例えば、購入したマンションのリノベーションを依頼したが、建物の構造によってリノベーションを行えずに、思い通りの工事が実現できないことです。
建物の耐震性のために抜けない壁や柱があることを理解しておきましょう。
また、中古マンションの場合、構造的には工事できてもマンションの管理規約によって工事できないというケースもあります。
フローリングにしたいと思っていても管理規約でカーペットのみになっているマンションも多いです。
加えて、水回りの位置が動かせないという物件もありますので注意しましょう。
リノベーション会社の選び方を間違えてしまう
4つ目は、リノベーション会社の選び方を間違えてしまうことです。
賃貸物件を借りる場合は、A不動産で借りてもB不動産で借りても家賃や物件に大きな違いはありません。
しかしリノベーションの場合は、依頼する会社が違うことによって、リノベーションの中身も全く別のものになってしまいます。
よくある悪徳業者の場合は、以下のような様子が見られます。
・打ち合わせに時間をかけない
・打ち合わせ内容を書面に残さない
・説明や対応がいい加減
・相場よりも安い価格設定
真剣に向き合ってくれない業者を選んでしまうと、リノベーションが失敗に終わる可能性が高くなります。
リノベーションの失敗を回避する方法
リノベーションが失敗する原因をお伝えしましたが、それぞれ回避する方法があります。
失敗を避けるためにも、リノベーション前に必ず確認しておきましょう。
・プランニングの失敗を防ぐ方法
・正しい予算設定のコツ
・物件選びの失敗を防ぐ方法
・リノベーション会社の選び方
・仕上がりイメージの相違を避ける方法
プランニングの失敗を防ぐ方法
プランニングでは決定することがたくさんあります。
・白色を多く取り入れることで明るいお家にしたい
・リビング階段を取り入れたい
・設備や使用する資材
・コンセントの数や位置
などの細かい部分をどのように決定すれば良いか分からないという方が多くいらっしゃるでしょう。
そのような方には、ハウスデザインのプロである設計担当者と相談しながら決めていくことをおすすめします。
また、設計担当者と相談する際には、ご自身のライフスタイルからお家の仕様を決めると、暮らしやすいお家が完成しやすいです。
例えば、家族の生活時間帯や身長、使用したい家具や家電などの暮らしの希望を伝えることで、設計者はそれに合ったプランを考えてくれます。
そのため、ご自身がどのような生活をしたいのかを想像してみると良いでしょう。
細かい点まですり合わせを行うことで、仕上がりイメージとの相違も避けることができます。
正しい予算設定のコツ
予算設定を行うときは、リノベーションにかかる費用の内訳を理解しておくことが大事です。
基本的には3つの費用が必要となります。
中古住宅の購入費用
まずかかるのが、中古住宅の購入費用です。
もし物件をすでに所有している場合は、物件を新しく購入する必要がないためリノベーションだけで予算を組むと良いでしょう。
住宅を購入した場合は、諸経費として購入費用の10パーセントから20パーセント前後のお金がかかります。
具体的な内容としては、引越し費用、火災保険料、不動産取得税、登記費用などが挙げられます。
リノベーション費用
続いて、リノベーション費用です。
この金額は、どの程度改修するのか、またどの程度のクオリティにするのかによってかなり変わってくるでしょう。
例えば、家の構造部分から変えてしまうケースは費用が膨らみます。
予想外の出費
加えて、予想外の出費が必要な場合があるため、以下を確認してください。
・目につきにくい部分を確認する
押入れや戸棚の奥、外壁などは見落としがちです。
外壁は塗り替えるだけで60万円ほどかかります。(※場合によって異なります)
・シロアリや雨漏りを確認する
シロアリや雨漏りは、耐震性と同様に素人ではわからないことが多いです。
そのため、住宅診断を行うことをおすすめします。
また、「築年数が浅かったら問題ない。」とお考えの方もいらっしゃると思います。
しかし、どれだけ築年数が浅くても、管理状況や環境によって住宅の痛み具合は異なります。
そのため、広告の内容を鵜呑みにせず、現地に足を運んで確認することが大切です。
・耐震性を確認する
住宅の耐震基準は見直されることが多いです。
そのため、購入する住宅の耐震性が基準を満たしているか確認することが大切です。
もし満たしていない場合は補強工事が必要になったり、リノベーションができなかったりします。
また、リノベーション工事は必ずしも順調に進むとは限りません。
「想定していたよりも劣化が激しく、追加の工事が必要」「工期が伸びてしまい引越しの再手配」「工事期間中の宿泊先の確保」などが必要になることもあるため、余分なお金がかかります。
物件選びの失敗を防ぐ方法
リノベーションでは中古住宅の既存の枠組みを利用するため、建物の構造によっては出来ない工事もあります。
中古物件は築年数が古い建物ほど安価になる傾向がありますが、経年劣化が進んだ物件は、その分だけ多くの工事費用が必要です。
マンションの場合は、給排水や排気の経路などがあらかじめ決まっていることや、防音のために床材が指定されていることがあります。
制約によって自分の思い通りにできないこともあるため、物件を決める前の段階でリノベーションの概要を考えておき、それに合った物件を選ぶことが大切です。
ただ、一般の方が自己判断で見極めるのが難しいポイントも多くあるため、信頼できるリノベーションの専門会社に事前の相談を入れておくと安心でしょう。
また、マンションの場合は、リノベーションである壁をなくしたいと思っても、建物の管理規約で壁を除去できない場合もあります。
物件を購入後に後戻りはできません。
物件購入前に建物の管理規約に目を通しておきましょう。
リノベーション会社の選び方
依頼を検討している業者が本当に信頼できる業者なのかも大切なチェックポイントです。
無理に急かされて住宅の購入やリノベーションを決めてしまっている方も多いです。
不動産の購入はじっくりと時間をかけ、業者の方と何度も相談しながら決定しましょう。
「相談に丁寧に対応してくれる」「実績が確認できる」「口コミでの評価が高い」などさまざまな要素を踏まえて業者を評価するようにしましょう。
ワンストップリノベーションサービスがおすすめ
リノベーションを行う際は、ワンストップリノベーションサービスを利用をおすすめします。
ワンストップリノベーションサービスとは、住宅会社に物件探しからリノベーションまでを一括して依頼できるプランのことです。
ワンストップリノベーションでは、物件の購入費用やリノベーション費用のバランスをとれます。
そのため、会社に総予算を伝えておくことで、予算を超えないように調整しながら物件探しとプランニングを進められるでしょう。
リノベーション向きの物件情報に強い会社が多いため、気になる物件で希望のリノベーションができるかどうかを判断してくれることや、担当者が1人であるため打ち合わせがしやすいことも大きなメリットでしょう。
中古住宅リノベーションをご検討中の方は、物件探しからローン、リノベーションまでを一貫してサポートしてくれる住宅会社に依頼することをおすすめします。
おわりに
リノベーションが失敗する原因は大きく分けて4つです。
・プランニング(計画)が明確でない
・予算設定が適切でない
・不良の中古物件を購入してしまう
・リノベーション会社の選び方を間違えてしまう
失敗を避けるためには以下の意識してください。
・将来的に住宅をどうしたいのか目的をはっきりさせる
・予算の内訳を把握する
・住宅を選ぶときは見た目にとらわれない
・ワンストップリノベーションの会社を選ぶ
満足いくリノベーションを行い、理想の住宅を手に入れましょう。
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