リノベーションはやめたほうがいい?デメリットと失敗しない対処法
2022.05.26リノベーション「リノベーションはやめたほうがいい」
「新築と中古リノベーションどちらにしようか迷う」
中古物件を購入してリノベーションを検討しているが、リノベーションをやめたほうがいいという意見を聞いて判断を迷っている方もいるのではないでしょうか。
中古住宅をリノベーションするほうが新築住宅よりも安くなると聞いて、リノベーションを検討する人が増えています。
しかし、中古物件のリノベーションはいくつかデメリットがあり、リノベーションをやめる人も一定数います。
中古物件のリノベーションのデメリットを理解して、最終的な判断をすることが大切です。
今回は、リノベーションのデメリットを紹介しつつ、リノベーションをするメリットも紹介していきます。
リノベーションのデメリットと失敗しないための対処法
「リノベーションをやめたほうがいい」という意見がでる理由として、以下のデメリットが挙げられます。
・物件の寿命が短い
・光熱費がかかる
・耐震性の不安
・定期的なメンテナンスが必要
・リノベーションできる範囲に制限がある
・イメージと異なる仕上がりになる
1つずつ紹介していきます。
デメリット1 物件の寿命が短い
リノベーションする場合は、中古物件を購入することになるため、物件自体の寿命は新築に比べると短いです。
中古物件は築20年、30年と年数が経っていることが多いです。
そのため、住宅の寿命は短くなっています。
家(戸建、アパート、マンション)には法的耐用年数があり、「木骨モルタル:20年」「木造・合成樹脂造:22年」「れんが作り・石造・ブロック造:38年」「鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート:47年」が基準として設けられています。
参考:東京都主税局
耐用年数とは、対象の資産を使える「年数」のことです。
「資産としての価値がなくなる目安」を定めています。
実際には、耐用年数よりも住宅の寿命は長いため、耐用年数を過ぎたら住めなくなるわけではありません。
しかし、築30年の中古住宅であれば、すでに建築されてから30年経過しています。
仮に、30歳のときに中古物件を購入してリノベーションする場合は、あと40年前後はその物件に住むことになるでしょう。
定期的にメンテナンスをすることで長く住むことは可能ですが、新築物件の寿命には劣ります。
リノベーションをする場合は、「将来建て替えが必要になる」ことを意識する必要があります。
〈 対処法 〉定期的なメンテナンスとリフォームで家の寿命は延びる
新築・中古問わず、年数が経つと劣化するのは同じです。
なるべく長く快適さを保ちながら暮らすためには、定期的にメンテナンスを行うことが必要不可欠です。
メンテナンス・リフォームを怠ることで、家の劣化が進み、寿命を縮めてしまうことも。
劣化を放置し続けてしまうと、大規模な工事が必要となってしまい、時間もお金も多くかかってしまいます。
定期的なメンテナンスとリフォームで、大切なマイホームを守っていきたいものですね。
修繕積立金の集金がない一戸建ての場合、メンテナンス・リフォーム費用は自分で計画的に積み立てていくようにしましょう。
デメリット2 光熱費がかかる
中古住宅は最新の物件とは異なり、断熱性能が劣ります。
最近では、「高気密、高断熱」を謳っている住宅も増えてきており、1年を通じて外気の影響を受けにくく、「夏は涼しい」「冬は暖かい」と、年間を通じて快適に暮らせます。
一方で断熱性能が低い物件は、「夏は暑い」「冬は寒い」状態になりやすいため、エアコンやヒーターを使う回数が増え、光熱費がかかりやすいです。
家族が多い場合は、部屋ごとに温度調節をおこなう必要もあるため、さらに光熱費は上がるでしょう。
最近では「ゼロエネルギー化」も進んでおり、省エネでエネルギー消費を抑え、創エネでエネルギーを作れる建物も増えてきています。
参考:環境省
光熱費をかぎりなく減らせるため、月々の出費を抑えることが可能です。
リノベーションによって耐熱性能を向上させることも可能ですが、耐熱工事が必要になるため、結果的に費用面でお得にならないケースも出てきます。
〈 対処法 〉断熱リフォームを検討し、ランニングコストの削減
中古住宅を購入し、間取りを変更するような大幅なリフォーム、リノベーションを検討しているのであれば、あわせて耐震・断熱リフォームを行うと効率が良く、費用面も節約できます。
キッチン、フローリングなど、つい目に見える箇所のリノベーションに意識が向いてしまいがちですが、耐震・断熱などの機能性を向上させるリフォームで、より快適な住空間に生まれ変わります。
デメリット3 耐震性の問題
中古住宅を購入する場合は、耐震性を気にする人も多いでしょう。
中古住宅を購入する場合には、築年数を考慮する必要があります。
理由としては、建築基準の改正により住宅の耐震性の基準が上がっているためです。
1981年6月に施工された新耐震基準は「震度6強から震度7程度の地震で家屋が倒壊・崩壊しないこと」という基準が設けられています。
1981年6月以前に建てられた住宅は新耐震基準を満たしていない可能性もあり、追加で耐震工事が必要となってしまう可能性があります。
ただし、物件によっては、建築基準法よりも高い基準で設計された物件もありますので、すべての中古住宅が耐震性に問題があるわけではありません。
また、中古住宅は地震保険も割高な傾向があります。
耐震工事や地震保険のことを考えると、経済的な負担が大きくなるでしょう。
〈 対処法 〉耐震診断・耐震補強を行う
新耐震基準を満たしていない可能性のある「1981年6月以前に建てられた住宅」は耐震診断を受けるようにしましょう。
耐震診断とは、旧耐震基準で設計された建物や、耐震性能が満たされない可能性のある建物を対象に、新耐震基準をもとに耐震性が担保されているかを確認する診断のことを指します。
耐震診断の結果によっては耐震補強を行い、新耐震基準を満たせるようにしておくことが大切です。
耐震補強は基本的に耐力壁や耐震金物を活用して行うことが多く、また耐震補強のリノベーションには補助金制度が使えることもあるため、事前に調べておくと安心できます。
デメリット4 定期的なメンテナンスが必要
中古住宅に限らず、家屋に住むとなれば定期的なメンテナンスが必要となります。
・外壁塗装
・クロスの張り替え
・屋外の防水工事
・トイレ、キッチン、浴槽などの交換
・シロアリ駆除
メンテナンスにかかる費用の中では、外壁塗装が最も高く120万円程度です。
リノベーションをした物件だったとしても、10年〜20年住むと何かしらの修繕が必要になってきます。
そのため、メンテナンスにともない継続的な修繕費が必要になるでしょう。
〈 対処法 〉リノベーション会社の選び方を考える
先述した通り、リノベーションを行った後は住みはじめたら終わりではありません。
定期的なメンテナンスが必要になってくるため、リノベーション会社を選ぶ際にはアフターサービスもしっかりしている会社を選定することも重要なポイントです。
リノベーション会社によっては、資金計画から物件探し、リノベーションまでをまとめて対応しているところもあり、またアフターサービスにも力を入れている会社もあります。
リノベーション後のメンテナンスには、設備のメーカー保証や工事保証、水漏れなどのトラブルが挙げられますが、スクールバスのリノベーションサービスでは、安心した暮らしを送れるようにこれらのサポート体制も万全です。
参照:スクールバスの特徴( https://www.school-bus.jp/point/)
デメリット5 リノベーションできる範囲に制限がある
建物の構造によっては、リノベーションできる内容に制限が出る場合もあります。
特に中古マンションの場合は、リノベーションができる専有部とリノベーションできない共有部に分かれています。
専有部はマンションの所有者個人が所有する部分、共有部はマンションの所有者全員が共同で使う部分のことです。
共有部分としては、「外廊下」「階段」「隣室との境界にある壁や床、天井」「サッシの窓枠」などがあります。
この部分は、他の住人と共有しているため、自由にリノベーションできません。
リノベーションできる範囲に制限があることで、理想とする空間を実現できない場合もあるでしょう。
〈 対処法 〉物件を決める前に、プラン設計と計画に合わせた物件選び
リノベーション物件を決める前に、しっかりとしたプラン設計や計画を行うことが対処方法として挙げられます。
リノベーションできる範囲は素人目では把握しきれないものですので、しっかりとリノベーション会社に確認しておくことが大切です。
どのようにイメージしているのか伝えて、プロの意見を聞いてみるようにしましょう。
リノベーション会社が開催しているイベントなどに参加することでどのように計画していけば良いのか、事例などとあわせて見ていくことも可能ですので、気になった方は問い合わせてみましょう。
参照:リノベーションイベント(https://www.school-bus.jp/events/ )
イメージと異なる仕上がりになることもある
リノベーションを依頼した場合、実際にイメージしていた空間とは異なる仕上がりになることもあります。
基本的に、打ち合わせ時にどのような仕上がりになるのか図を用いながら提案を受けますが、その際に平面図で提案を受けると、空間全体を立体的に把握できないため、イメージと異なる仕上がりになるケースがあります。
立体的に空間を把握できる3D設計図で提案を受けることで、イメージとの相違を減らせます。
イメージとの相違があると、リノベーションをやらなければよかったと後悔するかもしれないので、事前打ち合わせで入念にすり合わせをおこなう必要があります。
〈 対処法 〉ライフスタイルから新しい家のコンセプト設計を行う
リノベーションをする際には、自分たちのライフスタイルから計画を立てていくことがおすすめです。
しかし、何から考えていったら良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
リノベーションを検討している方からの希望にお応えして、スクールバスでは実際にリノベーションをしたOBの家を見学することもできます。
様々な間取りや広さ、コンセプトに合わせたOBハウスがありますので、ぜひご相談ください。
参照:OBの家見学( https://www.school-bus.jp/ob/ )
リノベーションで後悔しないために押さえたいポイント
リノベーションで後悔しやすいのが、費用や間取りデザインであることが多いでしょう。
これらはリノベーション会社を選定するときからすでに、後悔しないかどうかの分かれ道に立っていると言えるでしょう。
リノベーション会社によって得意なデザインや工事というのは異なるため、事前相談の時にしっかりとイメージやコンセプト、予算感などを伝えておくことがポイントです。
しかし、物件が決まっているところから相談すると、構造や環境条件などの理由からどのリノベーション会社でも対応ができないこともあります。
すでに物件があるところからの検討の場合は、条件の範囲内でのリノベーションになってしまいますが、物件探しからリノベーションを検討している方は、ワンストップリノベーションのサービスを提供しているリノベーション会社を選ぶことも後悔しないためのポイントと言えます。
リノベーションイメージをはじめ、予算感や希望のエリア、間取りなどを伝えておくことで、物件探しから親身に相談にのってくれることでしょう。
スクールバスもワンストップリノベーションをサービスとして提供していますので、気になる方はぜひサービスページからご確認ください。
参照:ワンストップリノベーション(https://www.school-bus.jp/service/)
リノベーションにはたくさんのメリットがある!
ここまでリノベーションのデメリットをお伝えしてきました。
「リノベーションはやめたほうがいい」という意見もありますが、リノベーションにはメリットもあります。
「中古マンションと中古戸建てのリノベーションをするうえでのメリットをまとめてありますので、ぞれぞれご確認ください。
関連記事:中古マンションをリノベーションするメリットとデメリットを徹底解説
関連記事:中古戸建てをリノベーションするデメリットとメリットを解説
おわりに
「リノベーションをやめたほうがいい」という意見がでるのは、以下のデメリットがあるためです。
・物件の寿命が短い
・光熱費がかかる
・耐震性の不安
・定期的なメンテナンスが必要
・リノベーションできる範囲に制限がある
・イメージと異なる仕上がりになる
リノベーションには、メリットとデメリットが存在するので、ご自身の状況にあわせて判断することが大事です。
弊社でもリノベーション相談会を実施しておりますので、興味がある方は一度ご相談ください。
関連記事:リノベーションイベント
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