カウンターに試着室、ショップのようなWICを備えた北欧スタイルの家

コンセプト

兵庫県西宮市の「中古マンションを買ってリノベーション」です。

奥様のお姉様のご自宅やご夫婦それぞれの職場へのアクセスが容易だという理由からリノベーションを前提に4LDKの中古マンションを購入されたK様。
ファッションが大好きなお二人で、同じくファッション好きな担当者と意気投合したことがご依頼いただくきっかけに。
新居も、洋服や靴、バッグ、帽子、アクセサリーなどのアイテムがショップのように素敵に片付く広いウォークインクロゼットがある空間を理想とされていました。
奥様がリサ・ラーソンやディック・ブルーナといった作家がお好きだということで、デザインは北欧スタイルをご希望。
結婚式を挙げられた中之島公会堂のノスタルジックな雰囲気に感動されたというお話から、レトロな要素も取り入れていたいとご要望いただきました。

テラス側に配置されていた洋室と和室を大きく取り込み、LDKを開放的な大空間に。
壁付けだったキッチンをオープンなL型に変更し、正面をアールで仕上げて滑らかな動線を確保しました。
ゆとりを感じる広いリビングに健やかに食事が楽しめる明るいダイニング、キッチンの背面に新設した大容量のパントリーも気に入っていただいており、LDK内にはご主人のご趣味である電子ドラムが練習できるスペースも作らせていただきました。
ご要望いただいていた広いウォークインクロゼットは玄関のすぐ隣に。
寝室からも出入りができるよう計画し、ハンガーや有孔ボードを使ってジャケットや鞄、帽子などをお店のようにディスプレイしていただけるようにしました。
クロゼットと寝室を緩く仕切る腰高のキャビネットはショップのレジカウンターをイメージしており、奥にはカーテンレールを備えた試着室も。
お話を繰り返しながら遊び心もプラスしています。

北欧スタイルは、淡いアイボリーの壁紙やブラウンのタイル、モスグリーンのカーペットなど、優しい色の組み合わせで表現。
キッチンをはじめ、玄関や寝室、LDKの開口部にあしらったアールも空間のイメージに合わせてデザインさせていただき、中之島公会堂の雰囲気を演出するため、フローリングは通常よりも細くて深い色味のものをセレクトしました。
キッチンの正面や玄関の土間、洗面化粧台のカウンターやトレイの床に敷き込んだレトロなタイルもノスタルジックな印象。
他にも、物件購入前の内覧の際に奥様が一目惚れされたデザインガラスのリビングドアは寝室の扉として再利用したり、キッチンの蹴込り部分やリビングとダイニングの見切り部分に銅を使ったり、細部にまでこだわりが詰まったお住まいが完成しました。