80年代アメリカ映画をイメージしたヴィンテージクラシック空間

コンセプト

大阪府吹田市での中古マンションリノベーション事例。

リノベーションを前提に購入されたのは築40年のファミリーマンション。4LDKと部屋数が多く、リビング・ダイニングも広め。収納は少ないものの間取りがシンプルで動線はスムーズそう。
しかしながらA様ご夫婦が理想とするライフスタイルとは異なったため、スケルトンにして一から再構築する必要がありました。

理想のイメージは、お気に入りのヴィンテージインテリアが馴染むアメリカンスタイルの空間だったA様。
好きな家具屋さんがあり、そこのインテリアが似合う部屋にしたい。
コテコテすぎず、モダンすぎず。80年代のハリウッド映画に出てくるようなちょっと古めな感じをご希望でした。

提案したのは、斜め張りの無垢フローリングの床、クラシックなリブパネルの壁、濃いめの塗装で仕上げた木製の室内窓や建具、プラスチックのアメリカンスイッチなどのパーツを組み合わせた空間でした。

間取りは4LDKを2LDKに変更して収納を増やし広さを確保。
猫ちゃんが入ってこないよう、キッチンは独立させて室内窓でLDと繋がるプラン。
ステンレスキッチンを室内窓に面してレイアウトし、広い作業台、奥には食材などがすっきり片付くパントリースペースも。
LDは、隣接していた洋室を取り込み、広々とした空間へ変更。
斜め張りの無垢フローリングに淡いグリーンの壁を合わせ、アメリカンスタイルのインテリアが馴染む空間に。
真鍮のキックプレートをあしらったリビングのフレンチドアをはじめ、木製の建具はすべてオリジナルデザインで製作しました。

玄関付近の洋室もなくしてWICとアーチ型開口＆モルタルの土間収納を新設し、靴はもちろんマウンテンバイクやスノーボードの板まですっきり収納が可能に。

そしてWICを抜けた先には寝室を配置。
カーペットを敷き込み、腰壁にウッドパネルをあしらったデザインに。ベッドやドレッサーとの相性がぴったりで海外のモーテルのような雰囲気が完成しました。
洗面室は木製のキャビネットに黒い樹脂カウンターを合わせ、オリジナルで製作。淡いグリーンのモザイクタイルでアクセントをプラスしました。

ウッドパネルの壁にあしらったブラケットやリビングのシャンデリア、ダイニングのペンダントランプなど、照明器具も80年代を連想させるレトロなものをA様でセレクト。
色や素材、パーツや照明などがバランスよく組み合わさり、ゆとりを感じながら暮らしていただける空間に生まれ変わっています。