中古戸建てのリノベーション費用を紹介 | SCHOOL BUSリノベーションジャーナル

「中古戸建てをリノベーションするにはいくらかかるのだろう？」

中古戸建てのリノベーションは、新築物件を購入するよりも費用を抑えることができ、かつ自由に空間設計ができます。

今回は、具体的にどのくらいの費用がかかるのか、リノベーションにかかる総額と工事内容別に費用を紹介します。

記事の後半では、費用を抑えるコツも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

中古戸建てのリノベーション費用

リノベーションの費用は、住宅の規模や工事の範囲(「内装のみ」や「内装と外装の両方」)によって変わります。

「内装のみ」
20坪　800万円〜1200万円
30坪　1000万円〜1400万円
40坪　1200万円〜1600万円
50坪　1400万円〜1800万円

「内装・外装」
20坪　1000万円〜1400万円
30坪　1200万円〜1600万円
40坪　1400万円〜1800万円
50坪　1600万円〜20000万円

上記の費用は、木造一戸建て住宅の木造軸組工法の場合です。

坪数が増えることによって施工面積も増えるため、木材などの材料費や職人の工数が増えます。

中古戸建てリノベーションの内容別にかかる費用

上記では、中古戸建て全体のリノベーション費用をお伝えしましたが、工事場所によっても費用は異なります。

住宅全体のリノベーションではなく、部分的にリノベーションしたい場合など、費用の参考にしてください。

水回りの工事

水周りの工事は、キッチンや浴室、トイレ、洗面台が対象です。

キッチン

キッチンのリノベーション費用相場は50万円〜200万円です。

コンロや換気扇、食洗機を新しく交換する場合や新規に設置する場合であれば、50万円未満に収まる場合が多いです。

キッチン全体を交換する場合は、100万円前後の費用となります。

(システムキッチンのサイズや性能、グレードによって費用は異なります。)

キッチンの場所を移動させる場合は、200万円以上の費用が必要です。

大規模な配管工事(水道、ガス、電気)が必要な場合や、キッチンを設置する階の変更が必要な場合は200万円〜250万円を見込んでおきましょう。

浴室

浴室のリノベーション費用相場は50万円〜150万円です。

壁材や天井材などの張り替え、ドアの交換、給湯器の交換など、比較的小規模な工事であれば50万円未満です。

ユニットバスの交換になると、グレードによって費用も異なりますが、150万円前後が目安となります。

トイレ

トイレのリノベーション費用相場は20万円〜60万円です。

工事の内容も多く、費用も異なります。

・トイレの便器交換+内装工事
・洋式トイレから洋式トイレに交換
・和式トイレから洋式トイレに交換
・便座の交換
・手すりの設置
・トイレの場所移動

トイレの便器交換であれば30万前後、便器交換と場所移動であれば60万円前後の費用がかかります。

洗面台

洗面台のリノベーション費用相場は10万円〜50万円です。

洗面所の壁紙や床材など、内装工事であれば10万円前後で工事可能です。

内装工事にプラスして、洗面台の交換を合わせると30万円前後の費用がかかります。

グレードの高い洗面台への交換や、移動が伴う工事の場合は50万円前後の予算を見込んでおきましょう。

内装の工事

内装の工事は壁紙の張り替えや床材の張り替え、間取りの工事が対象です。

壁紙の張り替え

壁紙の張り替えは、張り替えるクロスによって変わりますが、1,000円前後/1㎡となっています。

安価な量産品の壁紙であれば1㎡あたりの単価も安くなり、700円前後になることもあります。

床材の張り替え

床材の張り替えは、床材の種類や工法によって変わりますが、1～7万円/帖です。

最も人気があるフローリングであれば、1帖あたり張り替え工法3〜6万円、重ね貼り工法2〜5万円が目安となります。

間取りの工事

間取りの工事は、20万円〜350万円です。

主な工事内容は、間仕切り壁の追加工事や撤去工事などです。

また、ドアやクローゼットの設置、窓の増設などがあり、複数の工事が必要になるため、費用も高額となります。

外装の工事

外装工事には、外壁の張り替え、屋根の塗装や補修などがあります。

外壁の張り替え工事は、外壁の状況や面積によって費用が変動しますが、相場は200万円前後です。

屋根の塗装は15万円〜80万円、補修は2,000〜7,000円/mが相場となっています。

バリアフリー工事

築年数が古い住宅は、ご家族が快適な暮らしができるようにバリアフリー工事が必要となります。

バリアフリー工事には、「玄関や階段などに手すりの設置」「階段・住宅内の段差の解消」「滑りにくい床材への変更」などが含まれます。

費用は手すりの設置工事であれば5万円前後、階段の段差解消であれば3万円〜15万円となります。

リノベーション以外にかかる費用

リノベーション以外にも必要となる費用があります。

・物件の購入費用
・引っ越し費用
・家具や照明などの購入費
・予想外の出費

1つずつ紹介していきます。

物件の購入費用

中古戸建てを購入してリノベーションする場合は、物件の購入費用も必要です。

また、新築の購入と同様に、税金やローンの手続き料や、保険料、不動産登記にかかる費用などが必要となります。

新築の購入と異なるのは、ほとんどの場合に仲介手数料が発生すること。

中古戸建ての購入は新築よりも安いと思われていますが、高くなる可能性もあるので、事前に費用がどのくらいかかるのか確認しておきましょう。

中古戸建ての費用の相場は、物件の価格の7～12パーセントと言われていますが、条件やプランによって変わることもあるのでしっかり準備しておきましょう。

引っ越し費用

家族が3人の場合は、相場は20～30万円と言われていますが、引っ越し業者によって変わってきます。

あらかじめ引っ越し業者に見積もりを出しもらった方が、費用に関して計画を立てやすくなるでしょう。

家具や照明などの購入費

家具や照明などは、人の好みによって購入するものが変わってくるので、必要な費用も変わってきます。

あらかじめ、お店やネットで購入したいものの価格を調べておいた方がいいでしょう。

家具だけでなく、テレビや家電なども新しく購入したい人は、より多く費用が必要になるので、しっかりと事前に価格は確認しておきましょう。

予想外の出費

建物の劣化による追加の工事が必要になる場合や災害や風害によって工事期間が遅延する場合などがあります。

その場合は追加工事費が必要になったり、工事期間の遅延に伴う現在のお住まいの家賃を支払う期間が延びたり、といった費用が発生することがあります。

予算には余裕を持っておきましょう。

【事例】中古戸建てのリノベーション費用

スクールバス空間設計がリノベーションを担当させていただいた物件の事例を紹介します。

戸建住宅のリノベーション1

築４０年２階建ての木造住宅のリノベーション事例です。

築年数40年、施工面積57㎡に対して、1,600万円でのリノベーションとなりました。

インダストリアルな空気感の流れる家

戸建住宅のリノベーション2

築５０年を超える木造住宅のリノベーション事例です。

築年数52年、施工面積103.5㎡に対して、1,800万円でのリノベーションとなりました。

スローライフの始まり

長屋のリノベーション

7Ｋの間取りを有する長屋のリノベーション事例です。

築年数90年、施工面積107.7㎡に対して、1,800万円でのリノベーションとなりました。

新旧の調和感じる築９０年の長屋リノベーション

中古戸建てのリノベーション費用を抑えるコツ

中古戸建てのリノベーション費用を抑えるためのコツを3つ紹介します。

・設備のグレードを上げすぎない
・見積もりを取る
・補助金や減税を活用する

設備のグレードを上げすぎない

設備のグレードによって価格に差があります。

機能面やデザイン面で問題がない場合は、グレードを1つ下げるだけでもコストダウンに繋がります。

見積もりを取る

リノベーションの見積もりは、複数の業者に依頼しましょう。

地元の業者、多店舗展開する業者、全国展開する業者によって見積もり金額に差が生まれます。

複数の見積もりを比較したうえで、最も条件のよい業者に依頼しましょう。

補助金や減税を活用する

工事内容によっては、国や自治体から補助金が出る場合もあります。

例えば、高齢者のためにバリアフリー工事を行う場合は「高齢者住宅改修費用助成制度」が適用されます。

また、住宅ローンを活用して、増築や省エネなど、100万円を超えるリノベーションリノベーションした場合は、住宅ローンの減税対象となります。

うまく活用して、リノベーション費用を抑えましょう。

おわりに

中古戸建てのリノベーション費用について紹介しました。

リノベーションの費用は工事の規模や範囲によって異なります。