中古戸建てをリノベーションする際の注意点について
2021.03.10リノベーション中古戸建てを購入して、もしくは現在の中古戸建てを利用してリノベーションをしたいとお考えの方はいらっしゃいませんか。
注意点を押さえておくことで、想定外のトラブルや失敗に巻き込まれにくくなります。
そこで今回は、中古戸建てのリノベーションにおける注意点について専門家が解説します。
中古戸建てをリノベーションする注意点について
中古戸建てをリノベーションするときには注意点があります。
・築年数が古すぎる物件
・理想的な設計について
・部分別のリノベーションについて
・住宅の構造
・シロアリ被害
・雨漏り問題
・リノベーション会社への見積もり
・動線や実際の動作を意識する
・住宅の将来のことを考える
1つずつ解説していきます。
築年数が古すぎる物件
築年数が古い中古物件の場合に、機能に不安があったり、改修して綺麗になるイメージができなかったりする人がいます。
築年数が比較的新しければ、機能面や外観に不安をあまり感じずに、購入を決定できる人は多いでしょう。
しかし、築年数が新しい中古物件をリノベーションすると、新築を購入したときの費用との差が小さくなってしまいます。
築年数が古くて不安な場合は、専門家にリノベーションが可能な物件であるかどうかを確認してもらうといいでしょう。
理想的な設計について
物件の構造や設備、マンションの場合は管理組合の規約によって、自分がしたかった間取りやデザインを実現できないことがあります。
建てられた時期や、業者によって工事の仕方が変わってくるので、詳しい調査をしないと専門業者でもわからないことがあります。
物件探しとリノベーションを依頼する業者が別だと、理想の設計を実現できないことがあるので、一緒の業者に依頼しましょう。
部分別のリノベーションについて
リノベーションの箇所別にも注意点があります。
壁
はじめに壁のリノベーションです。
壁は住宅を守る重要な部分です。
断熱性能など様々な性能を付けられるので、自分にあった性能をつけると良いでしょう。
あまり変わらないだろうと性能に気をつけないと、夏は暑く冬は寒いなど過ごしにくい住宅になる可能性があります。
床
次に床のリノベーションです。
床はシロアリの被害がないかよく確かめましょう。
被害がなければフローリングを交換すれば良いですが、被害が確認されれば駆除の工事をする必要が出てきます。
屋根や天井
次に屋根や天井のリノベーションです。
壁だけではなく、屋根や天井も性能を付けられることをご存知でしょうか。
夏の厳しい日差しでも熱が部屋に籠らないように遮熱塗料を塗っても良いでしょう。
このように屋根や天井も性能にこだわることをおすすめします。
水回り
最後に水回りです。
築年数の長い中古戸建てを選ぶと、水回りは特にリノベーションをしたい方が多いでしょう。
リノベーションの際には特に位置に気をつけましょう。
水回りはまとまった位置にするように、間取りを考えることをおすすめします。
住宅の構造について
構造に問題がある住宅を購入した場合は、内装だけを変えたくても、外装も大規模な工事が必要になることがあります。
購入前に、実際に床を歩いたり、壁を触ってみたりして確認しましょう。
素人の目だけで判断するのが不安な方は、専門業者に確認を依頼してみましょう。
シロアリ被害について
シロアリが発生していること自体は、駆除や補修で解決できます。
しかし、シロアリが発生するということは、土地の水はけが悪いということなので、湿気の対策をする必要があります。
住宅を見るときに、シロアリが発生しているかどうかを確認しましょう。
雨漏り問題について
少しの雨漏りなら、小規模な工事で解決できますが、屋根の瓦を変更しなければ解決できない雨漏りもあるので、注意が必要です。
雨漏りの程度がどのくらいなのか、全所有者がどのくらい補修工事を行っているのかなどを確認しましょう。
リノベーション会社への見積もりについて
リノベーション会社へ見積もりを依頼するときにはいくつか注意点があります。
他業者の見積もり書を他の業者に見せないこと
他社の見積もり書を見せることはマナー違反とされています。
なぜなら、事前のヒアリングや社内での検討を経て決められる見積もり書には相当のコストもかかっており、これを他社に見せることは経済的な損失に加えてノウハウの流出などの個人の問題では済まない多くの弊害を引き起こしてしまうからです。
多くの業者への見積もりの依頼を避けること
多くの業者に見積もりを出してしまうと、各業者への注意が疎かになり、結果的に業者と依頼者との間でトラブルが起きやすくなってしまいます。
各業者と時間をかかえて綿密な打ち合わせを行えるようにするためにも、多くの業者に見積もりの依頼は出さないようにしましょう。
リノベーションの見積もりを行う際のポイント
依頼条件を明確にしておくこと
予算や具体的な工事箇所や完成イメージなどの依頼条件をはっきりさせておくことで、業者との打ち合わせがスムーズに進行できます。
見積もり費用を業者に事前に確認しておくこと
多くの会社では概算の見積もりは無料ですが、より詳しい見積もりを依頼する場合、概算ではないのでプランニング料と呼ばれる料金が発生する場合があります。
事前に業者に見積もりの費用については確認しておくようにしましょう。
間取り図があれば準備しておくこと
リノベーションをする建物の間取り図があれば、施工を担当する業者に間取り図のコピーを見せるようにしましょう。
業者との間で具体的な話が進めやすくなるのでおすすめです。
動線や実際の動作を意識する
間取り変更のあるリノベーションを行う際には、動線や実際の動作を意識することが重要です。
日常の動線を意識して無駄なところがあれば、その無駄を解決するために間取りを変更すると快適な生活ができます。
また、キッチン等ではしゃがんだり腰を曲げたりといった動作が頻繁に行われるので、このような動作をしても窮屈でない間取りにすることが大切です。
住宅の将来のことを考える
何年も住む家ですから、リノベーションは将来のことを考えながら行いましょう。
小さなお子様をお持ちの方は、部屋数よりもリビングを広くしようと間取りを変更しても、お子様が大きくなった際に「自分の部屋が欲しい」を言い出すかもしれません。
間取りの変更を何回もするのは費用も手間もかかるので、全員が長く心地よく暮らすためにはよく考えられたリノベーションが大切です。
中古戸建てのリノベーションを失敗しない方法
注意点があることは分かりましたが、失敗してしまわないか不安な方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、実際に中古物件をリノベーションしたときに失敗しない方法をご紹介します。
失敗しないための方法は、中古物件を購入を決める前に専門業者に確認してもらうことです。
物件によって機能面が大きく変わってくるので、耐震性能は十分にあるのか、どのくらい劣化しているのかなど不安があります。
物件を売っている業者が確認してくれることもありますが、ない時も多いので専門業者に確認を依頼しましょう。
確認してもらうことで、リノベーションは可能なのか、工事にかかる費用や時間はどのくらいなのかも分かるので安心ですね。
おわりに
今回は、中古戸建てをリノベーションしたい方に向けて注意点とポイントを紹介しました。
リノベーションは業者との信頼関係が大切になりますので、明確なビジョンと業者への気配りを持って依頼するとスムーズに工事が進行するでしょう。
また、素人の目では、どの中古物件がリノベーションしても大丈夫なのか分からず不安な人も多いと思います。
不安な方はプロの専門業者に依頼して確認してもらうと、必要な期間や工事費も分かるので安心できるでしょう。
この記事を参考にして、理想のマイホームを作ってください。
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