ブルックリンとブリティッシュ、ご夫婦の「好き」がミックスされた家

コンセプト

兵庫県神戸市。15年間住まれたマンションのお部屋のリノベーションです。

きっかけは「設備の老朽化と年頃のお子様の一人部屋が必要になったから」。
最初は広いマンションに引っ越すことも考えられたそうですが、利便性の面から今よりも条件のいい物件はないだろうとリノベーションをして住み続けることを決意。
「ずっと前から部屋のイメージをがらりと変えたいと思っていたのでちょうど良かったんです」とA様。
ご夫婦それぞれの「好き」がミックスされたこだわりいっぱいの空間が誕生しました。

レンガの壁や柱に配管を剥き出しにしたコンクリートの天井を合わせて、キッチンの正面に深めの塗装で仕上げたウッドパネルをコーディネート。
アイアンフレームのテレビボードをオリジナルで作らせていただき、アルコール類を並べて飾れる吊り下げ式のラックなども同デザインで製作。
他にも、真鍮ハンドルのモールディングドアや木製キャビネットの洗面化粧台、玄関のシューズラック＆ハンガーラックなどもオリジナルで提案させていただきました。

ご主人の好みはインダストリアルな雰囲気漂うブルックリンスタイルの空間。
一方、奥様の好みはアンティークなインテリアが馴染むブリティッシュスタイルの空間。
お二人とも古くて味わいのあるものがお好きなのは共通しているのですが、好みのスタイルが微妙に異なる感じ。
ところが、そのちょっとしたズレが個性となり、他のお家にはない魅力に。
トラディショナルなウィンザーチェアーの上部でミリタリー仕様のシーリングファンがまわり、壁にはクラシックな絵と合わせてヴィンテージのポスター、天井にはファクトリーランプやマリンランプ、キッチンに目を移すとヨーロッパの蚤の市で売られていそうなかわいい食器類が並んでいたりと、「好き」がミックスされた空間を存分に楽しまれています。

ひと部屋減らしてLDKを広げ、独立していたキッチンをオープンにしたり、出窓にカウンターを作って日の当たる場所に植物を置けるようにしたり、玄関まわりや寝室に収納スペースを新設したり、暮らしに関するご要望も設計の工夫でしっかりと反映。
もちろん、リノベーションのきっかけとなったお子様のお部屋も玄関の隣にちゃんと設置させていただきました。