こだわりたいかこだわりたくないか。
リノベーションの場合は譲るか譲らないかといった方がしっくりくるかもしれません。
永く住まうからこそ、暮らすそれぞれの人に「ここはこだわりたい!」という想いはでてくるもの。
今回のリノベーションは「それぞれの想い」をテーマに
お互いの有するスペースの必要性の高さを認め合って実現したリノベーション事例です。
玄関廻りのテリトリーはご主人様。
趣味である大型バイクが駐車できるようプランに組み込まれた土間スペース。
一角にはお気に入りの革製品をディスプレイできる棚と背面にはダークカラーのタイルを貼って少し落ち着いたシックな印象に仕上げたバーも設置しました。
バーカウンターの中から愛車を眺めながら、また共通の趣味をもつ友人と語らいながら過ごせるバー付きの土間で過ごす時間は長くなりそうな予感。
そして土間から一段上がって奥へ進んだ先の扉を開くと広がるのは、奥様のテリトリーであるキッチンとリビングスペース。
キッチンの腰壁を玄関土間と同じ色味で仕上げることでつながりを感じさせつつも
一段下げた天井からのダウンライト、手元灯に採用した可愛らしい真鍮のペンダントライト、
天井とリビング床の色味と呼応する木の背面パントリーの三面引き込み扉・・・各要素が柔らかい印象に仕上げています。
モルタルや部屋の一部のダークカラータイルなどをさりげなくポイントごとにちりばめることで全体的に統一性を出しながら
テリトリーにおける家族それぞれのこだわりを叶えたリノベーションとなりました。
京都府京都市 Y様邸
埼玉県 N様邸
京都市 N様邸
大阪府吹田市 N様邸