ワンフロアでシンプルに暮らす、アーリーアメリカンスタイル

コンセプト

ご両親から譲り受けた一戸建て住まいの1階部分をリノベーション。

庭に沿って縁側が続き、和室が田の字型に並ぶ、まさに昔ながらの日本家屋。
住まいの一番奥にキッチンが配置されており、ダイニングも暗い印象。
60代ご夫婦おふたりの「ワンフロアで暮らしが完結する家にしたい」というご希望のもと、柱や梁を丁寧に残して1階部分をオープンに。間取りを一からデザインしていきました。

2間続きの和室と縁側を繋いで、開放的な大空間にリノベーション。
キッチンを中央に移動し、パントリーやサンルームを新設。
オープンな空間を計画しながらも柱は抜かずに耐震性に配慮。
併せて床には断熱材を施し、庭に面した大きなアルミサッシへ変更して断熱・気密性も十分に確保しました。

住まいの奥にあったキッチンは中央に移動してアイランド型に。パントリーを新設し、玄関と繋がるように変更。
キッチンやダイニングがあった場所は寝室とWICに。
窓辺にサンルームを設置し「室内干しができるようにしたい」というY様の希望にお応えしました。

キッチンの正面にあしらったクラシックなデザインのウッドパネルやアーチ型の開口、淡いグレーで塗装した大きなガラスのドア、
リビングドアのハンドルや収納の扉の取っ手、洗面化粧台の水栓やハンガーにあしらった真鍮に加え、階段の手すりに使用したアイアンなど、バランスよく散りばめられた素材も心地いいアクセント。
寝室や収納、水まわりまで1階に集約し、2つの回遊動線が交差する行き止まりがない間取りが使いやすい空間に。

特にキッチンから部屋全体を見渡した時の感じが気に入っておられるそう。

田の字型に和室が並ぶ伝統的な日本家屋がアーリーアメリカンスタイルのデザインが魅力の空間へと生まれ変わりました。