余白を意識しシンプルに。大人のヴィンテージ空間

コンセプト

大阪市内にある築21年のマンションのお部屋のリノベーション。
もともと21年前に同じマンションの別のお部屋を新築で購入されて住んでおられたS様。
独身時代からご結婚、2人のお子様の誕生を経て手狭感を抱くようになり、6、7年間から狙っておられたという上階の広いお部屋を購入。
スクールバスをパートナーに、大人ヴィンテージ空間を目指しリノベーション。

希望されたのは、オープンなキッチンを備えた広いLDKと玄関、加えて、機能的に使えるウォークインクロゼットがある住まい。
インテリアはヴィンテージな印象を含みながらもシンプルに。ご自身でアレンジしながら楽しめる余白のある空間を目指されていました。

間取りはリビングに隣接していた和室を取り込み独立していたキッチンをオープンに。
廊下の配置を変更して空間をさらに拡張することで20畳を超える大空間LDKを実現しました。玄関の両脇の個室はコンパクトにまとめてキッズルームに、玄関を広げてシューズクロークを設置。
玄関から直接キッチンに繋がる裏動線も確保しています。
希望されていたウォークインクロゼットは、洗面スペースに面してL型に配置。
洗って、干して、片付けるまでがまとめてでき、玄関からもアクセスしやすいため外出前の身支度もスムーズになるよう生活動線にもこだわって計画。

キッチンの正面やパントリーの扉にはウッドパネルをあしらい、白いコンクリートの壁や梁を合わせ、オールステンレスのキッチンをコーディネート。
キッチンの壁のタイルや洗面化粧台に取り入れたアイアンなどヴィンテージ感を醸しながらも余白を意識し極力シンプルに。
リビングドアなども木にアイアンや真鍮を合わせることが多い中、S様邸ではキッチンまわりのデザインに合わせてステンレス製を選択。

ご自身でリビングの壁にディスプレイ棚を設置されたり、キッチンの背面に吊り戸棚を設置されたりなど、引き渡し後はDIYを楽しみながら空間をアレンジされているご様子。
リノベーションで作られた余白がどんどんS様のアイデアで個性的に。
遊びながら育てていく、そんな夢のある住まいに生まれ変わりました。