スペースの意味合いを意識した優しく気品漂うシンプルな空間

コンセプト

京都市北区にて、中古マンションを買ってリノベーション。

長い歴史を感じる京都の雰囲気を味わいつつ、日々暮らす中で眺望の抜け感も欲しいと同エリアにて物件さがしを始められたM様。

出会ったのはマンションの７階角部屋、風通しがよく北側バルコニーから見える山肌の景色の美しい物件でした。

仕事のスタイルとしてご自宅で作業をされることの多いM様の今回のリノベーションのご希望は空間の一角に集中できるスペースをつくること。
玄関床や建具、設備など綺麗な部分は残して使えるところは使いつつ、
限りのある空間の中でLDK、寝室、仕事室をどのように割り振っていくか・・・
各スペースの意味をしっかり考えながらプランニングの打合せが始まりました。

空間をきっちり部屋として区切っていくと全体的に窮屈で住みにくくなってしまうため、
寝室のみ個室として設けることに、
テレワークのためのお部屋は使用時にはこもれるように建具を設置、通常時は広々できるように
リビングの壁と馴染むホワイトベースの塗装扉に透明のガラス入りのオリジナル建具をしつらえました。

キッチン部分は、ダイニングはカウンターに仕上げて空間をコンパクトに、
腰壁タイルの淡いグレーに白目地がさりげない存在感を放ち、感じるかわいらしさとおしゃれさ。

カップボードはカウンターと統一感のでるように造作仕上げ。
M様がもともとたくさんお持ちの高さ違いの書籍が収まるようプランを行い、デザイン書など大きなものも仕舞うことが可能になりました。

また、キッチン&カップボードの下部に見えるさりげない黒のラインが淡い色味使いのLDKをぐっと引き締める役割を。
棚板にもデザイン性を持たせて、細かい部分も空間のアクセントに。

洗面はゴム集成のカウンターにボウルを設置、ブルーのクロスにブルーグレーのタイルがさわやかです。

既存利用で使える部分は使いながら全体のバランスを合わせて作り上げた自分好みの空間。
バルコニーからの抜け感ある景色も活かしつつ、シンプルで大人の気品漂うリノベーションが誕生しました。