ヘリンボーンの土間が空間をつなぐ、素材を大切にした家

コンセプト

兵庫県内にて中古マンションを買ってリノベーション。
マンション購入のきっかけは賃貸物件の取り壊しに伴う立ち退きでした。

半年以内に新しい住まいを見つけなければ・・・
と焦りと不安な気持ちを抱えつつ相談に向かったのは友人から紹介を受けたスクールバス空間設計の神戸店。

物件探しからリノベーション完成までの最低限必要な期間を考えると
かなりタイトなスケジュールながらも住まいの条件やリノベーションの希望を整理しつつ予算内で物件に出会うことができました。

新居に選んだのは築４０年越の４L・DKの中古マンション、壁式構造であったため間取りには制限のある中で打合せがスタート。
リノベーションでは毎週打合せを必ず行い、３か月で間取りや仕様のプランを詰めていくことに。

既存の間取りの不満点は各個室はゆとりがあるものの玄関・リビング・水廻りのパブリックスペースが窮屈な印象だったこと。

そこで玄関を挟んで左手にLDK、右手に生活感の出やすいWICやプライベートルーム、と左右にスペース分けを行いながら間取りを再度M様の暮らしやすいように組み立てていきました。

キッチンまわりでは壁付けタイプのものをL字型に変更、背面にはパントリーを設けて収納力と家事の作業力をアップさせ、隣接していた和室をつぶしてリビングに取り込み開放的な空間に一新。

素材ではＭ様がご希望されていたコンクリートの壁を設け、深い色味の無垢材を床に合わせることで
ラフでかっこよく仕上げつつもキッチンまわりは壁のタイル、配管などホワイトカラーで統一させてすっきりまとまったメリハリのある印象に。

また、玄関部分は広めに空間を確保してヘリンボーン黒タイルを貼付した床に一部に艶感のある白いタイルをあしらった色合いの美しく、壁付けのボウル洗面が海外を思わせるスペースに。
トイレやサニタリーの水廻りはルーバーやモールディングデザインの建具を取り付けて空間全体をヴィンテージな世界観でまとめあげました。

壁の塗装ではM様にDIYをしていただいたことも中古を買ってリノベーションならではの良い想い出。

玄関のヘリンボーン黒タイルの床が左右の空間をつなぐヴィンテージリノベーションが誕生しました。